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2010年2月21日 (日)

日の巫女、天照大御神 262

 日の巫女、天照大御神さんのお孫 (すめみま=皇孫) さん達が
 古事記のエンディングで登場される歴代のすめらみこと (天皇)
 と云う事になっています。
 万葉集巻二 167 で柿本人麻呂が次の様に述べています。

 日並皇子尊殯宮之時柿本朝臣人麻呂作歌一首

 天地之初時 久堅之天河原尓八百万千万神之神集 集座而
 神分 分之時尓 
 天照日女之命 天乎婆所知食登
 葦原乃水穂之国乎 天地之依相之極
 所知行神之命等 天雲之八重掻別而
 神下座奉之 高照日之皇子波 
 飛鳥之浄之宮尓 神随太布座而 
 天皇之数座国等
 天原石門乎開 神上上座奴
 吾王皇子之命乃 天下所知食世者 春花之・・・・・・・・

 前略
 神はかり はかりし時に
 天照らすひるめの命 天をばしろしめすと
 あしはらのみづほの国を 天地の国よりあひきはみ
 しろしめす神の命と 天ぐもの八重かきわけて
 神 (かむ) くだりいませまつりし 高ひかる日の皇子は
 飛鳥の浄見 (きよみ) 原に 神ながらふとしきまして
 聖祖 (すめろぎ) のしきます国と
 天の原岩門を開き 神 (かむ) あがり あがり往 (い) ましぬ
 後略
 <山田孝雄 (1873~1875) 訳> 2/11 建国記念の日に因んで
 
 日並皇子尊 (ひなみしのみこのみこと) は
 草壁皇子 (662~689) で父は天武帝、母は後の持統帝。
 殯宮 (あらきのみや) は殯 (もがり) をする処

 柿本人麻呂 (?~?) は天照大御神さんを
 天照日女之命 (あまてらすひるめのみこと) と表現しています。
 「め」は乙女 (おとめ) のめ。
 万葉仮名表記では 「未通女 (をとめ)」。
 淫らなおとうさん、この未通女はあなたが考える乙女とは
 全く異なりますからね。
 因みに、「をとこ」 は 「壮士」 と記されています。
 故に 「め」 は女性で 「こ」 は男性に。
 ゆめゆめ、「お」 をつけて丁寧語になさらないで???
                            続く。

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