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2010年1月10日 (日)

玉・鏡・御幣で着飾った賢木(榊) 256

 甦れ天照大御神のコーナーでは新しい神々が登場します。
 先ずは、高御産巣日神のご子息、思金神 (おもいかねのかみ)。
 彼は知恵者とされていますが、
 何やら、絵文字的にはお金のガリガリ猛者風。
 次に、鏡を作らせたら右の出る者がいない
 伊斯許理度賣命 (いしこりどめのみこと)。
 お次は装飾玉作り名人の玉祖命 (たまのやのみこと)。
 次なるは、この時代の政治家である占い師、
 天兒屋命 (あめのこやねのみこと) と
 布刀玉命 (ふとだまのみこと) が登場し天香山に生息している
 鹿の肩の骨を取り出し桜の木で焼いて占う事に (吉凶占い)。
 段取りが整うと、天香山に繁っている賢木 (=榊 さかき) を
 根こそぎ引っこ抜いてきて、榊にデコレーション。
 上の枝には煌びやかな装飾玉
 中の枝にはぴっかぴかの鏡
 下の枝には白と青の御幣 (ごへい) を垂れ流したのでした。
 装飾担当は布刀玉命。(御幣は紙・布製でひらひらしているもの)
 これでお飾りお供え物が準備されるといよいよ神事とされる
 「言祷」 (寿詞) の奉納。こちらの担当は天兒屋命
 儀式はこれでお仕舞い。
 寿詞 (よごと) は読んで字の如く目出度いお言葉。
 年頭に当たってのご挨拶、
 「新春を寿 (ことほ) ぎ謹んで初春のご挨拶を申し上げます。」
 感じの古式ゆかしいお祝い詞。
 一昔前、結婚式で謡われたと云われる
 「高砂や、この浦舟に帆を上げて・・・・・・・・・・・・・・・。」
 の祝言 (しゅうげん) とは全く異なりますのでご注意を。
 しかしながら、
 寿詞も祝言も 「神」 様 へのメッセージには違いがありません。
 事を興す際には必ず行わなければならない儀式・通り道。
 これを端折ってイキナリ攻めてはいけません事。
 「急 (せ) いては事をし損じる。」 ってネ。
 このフレーズには必ず天の邪鬼は切り返します。
 「急かなきゃものごと始まらず。」 って。
 さて、このへそ曲がりさんに対する貴方のお答えは???
 素敵なお返事を期待しています。
 それでは機も熟しましたので天照大御神さんの奪還作戦に。
                                                                続く。

追 寿詞 (よごと) について折口信夫 (しのぶ) さんは
  お祝い詞でないとされています。
     この件は何れの御時に紹介させて頂きます。

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