玉・鏡・御幣で着飾った賢木(榊) 256
甦れ天照大御神のコーナーでは新しい神々が登場します。
先ずは、高御産巣日神のご子息、思金神 (おもいかねのかみ)。
彼は知恵者とされていますが、
何やら、絵文字的にはお金のガリガリ猛者風。
次に、鏡を作らせたら右の出る者がいない
伊斯許理度賣命 (いしこりどめのみこと)。
お次は装飾玉作り名人の玉祖命 (たまのやのみこと)。
次なるは、この時代の政治家である占い師、
天兒屋命 (あめのこやねのみこと) と
布刀玉命 (ふとだまのみこと) が登場し天香山に生息している
鹿の肩の骨を取り出し桜の木で焼いて占う事に (吉凶占い)。
段取りが整うと、天香山に繁っている賢木 (=榊 さかき) を
根こそぎ引っこ抜いてきて、榊にデコレーション。
上の枝には煌びやかな装飾玉
中の枝にはぴっかぴかの鏡
下の枝には白と青の御幣 (ごへい) を垂れ流したのでした。
装飾担当は布刀玉命。(御幣は紙・布製でひらひらしているもの)
これでお飾りお供え物が準備されるといよいよ神事とされる
「言祷」 (寿詞) の奉納。こちらの担当は天兒屋命。
儀式はこれでお仕舞い。
寿詞 (よごと) は読んで字の如く目出度いお言葉。
年頭に当たってのご挨拶、
「新春を寿 (ことほ) ぎ謹んで初春のご挨拶を申し上げます。」
感じの古式ゆかしいお祝い詞。
一昔前、結婚式で謡われたと云われる
「高砂や、この浦舟に帆を上げて・・・・・・・・・・・・・・・。」
の祝言 (しゅうげん) とは全く異なりますのでご注意を。
しかしながら、
寿詞も祝言も 「神」 様 へのメッセージには違いがありません。
事を興す際には必ず行わなければならない儀式・通り道。
これを端折ってイキナリ攻めてはいけません事。
「急 (せ) いては事をし損じる。」 ってネ。
このフレーズには必ず天の邪鬼は切り返します。
「急かなきゃものごと始まらず。」 って。
さて、このへそ曲がりさんに対する貴方のお答えは???
素敵なお返事を期待しています。
それでは機も熟しましたので天照大御神さんの奪還作戦に。
続く。
追 寿詞 (よごと) について折口信夫 (しのぶ) さんは
お祝い詞でないとされています。
この件は何れの御時に紹介させて頂きます。
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