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2009年12月20日 (日)

速須佐之男命の命倶楽部 253

 ここでファッションに関するくだり (件) が出現。
 
 天照大御神 坐忌服屋而 令織神御衣之時 

 天照大御神がお気に入りのデザイナーさんのアトリエでご自分の
 服の出来上がり具合を確認しているシーン (場面) です。
 ご注文服ですので、フランスではオートクチュール。
 このデザイナーさんはテキスタイルデザイナー。
 この時代?、ファッションの主要部分は布地でしたので
 彼女は当にクチュラーと云うことに。
 天衣ときたら言い伝えでは羽衣。
 羽衣ときたら天を翔ると云われる衣装。
 とってもファンタジーでセクシーな出来事。
 幻想を敢えて壊せば折口信夫 (しのぶ) さん風に
 天衣は禊ぎの際に着用するもの。
 しかしここでは、話の腰を折らないで続けます。
 (折口信夫 (1887~1953) 柳田國男を信奉した民俗・国文学者) 
 
 ところが、次にはちょいと悩ましげで不可思議な表現が・・・・・。
 
 穿其服屋之頂 逆剥天斑馬剥而 所墮人時
 天衣織女見驚而 於梭衝陰上而死(訓陰上云富登)

 この訳は梅原猛さんのお力をお借りします。
 「須佐之男命は、その機屋の天上に穴をあけて、
 そこから皮を剥いだ斑馬 (まだらうま) を落とし入れた。
 これを見て、着物を織っていた織女は驚いて、
 梭 (ひ) に女陰を突いて死んでしまった。」
 (神々の流竄 p392 梅原猛著作集8  集英社)
 こんな風に展開されています。
 
 斑馬は縞馬=シマウマ=ゼブラ (zebra) とされています。。
 梭=杼は緯糸 (よこいと) 通しの道具。
 織物 (布) は経糸 (たていと) と緯糸が織りなすアートです。
 杼の姿形 (すがたかたち) は長谷川杼製作所でご確認下さい。
 
 この時代の東南アジアに
 縞馬がターフを駆け回っていたと考えることはとても疑問です。
 暗喩としたら何かイメージ可能な 「もの」 があった筈。
 縞馬としたら縞柄 (ストライプ)、ゼブラとしたらゼブラ柄。
 太横ストライプはおいたした方の囚人服が元祖、
 ゼブラ柄はキャバクラお嬢さん達の必需品、
 どちらも自己主張がきつく何処にいても目立ちます。
 ストライプにつきましては、 「お江戸庶民の縞柄の着物」 で。
 それでは、いよいよ、
 わたくしども ZIPANGU の感性を駆使し読み解いてみます。
 十中八九、この天衣織女 (テキスタイルデザイナー) は
 すてきなお方だったと思うのです。
 そこで、やんちゃでお茶目で幼気な速須佐之男命は
 彼女と恋に陥る為、精一杯のパフォーマンスを繰り広げます。
 彼は日頃持ち合わせている横しまな心をかなぐり捨て、
 屋根ではなく、ドアを蹴破り、その勢いで彼女に迫ります。
 「僕は貴女が大好きっ」 って。
 概して、男性は才色兼備な女性には、いたく引き気味 (ドン引き)。
 故に彼女にとってはこのフレーズはとっても斬新な企画提案に。
 心揺らいだ彼女は性急な攻めに思わず陥落。
 彼は一直線に彼女と命倶楽部 (めいくらぶ)。
 この状況・情況を具 (つぶさ) にご覧になった天照大御神
 さすがにお二人のスイート空間から御身をお引きになるのです。
                      続く。

 web上では
 国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P26の6行目で
 確認可能ですので是非ご覧下さい。

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