吉凶占いの結果は如何に 252
速須佐之男命と天照大御神の吉凶占いは
なな何と、各々のお子様の性別で決着をつけようとしたのです。
神代より平安時代院政前までは表も裏も女性上位時代ですから
女性を生み出した方が勝者 (吉) となった感じ。
爾速須佐之男命 白于天照大御神
我心清明故 我所生之子得手弱女
因此言者 自我勝云而
手弱女は 「たおやめ」。
たおやかでしなやかな女性って事。
努々 (ゆめゆめ) よわいおんなではございません事よ。
と云うことで速須佐之男命の潔白が証明される結果に。
と云うよりも占いは所詮 「お遊び」 ですから
お姉さんの天照大御神が弟の速須佐之男命に勝ちを譲った感じ。
なんて女性って心が大らかなのかしらん?
ところがどっこい、そんな事は露いささかも知らず
ノー天気でやんちゃな速須佐之男命は図に乗り羽目を外します。
於勝佐備(此二字以音)離
天照大御神之營田之阿(此阿字以音)埋其溝
亦其於聞看大嘗之殿 屎麻理(此二字以音)散
故雖然爲 天照大御神者 登賀米受而告
如屎 醉而吐散登許曾(此三字以音)
我那勢之命爲如此
又離田之阿埋溝者
地矣阿多良斯登許曾(自阿以下七字以音)
我那勢之命爲如此登(此一字以音)詔
雖直猶其惡態不止而 轉
天照大御神の田圃の溝(畦)を埋めてしまい、
大事な祭祀を執り行う部屋には排泄物をまき散らす始末。
しかしながら、天照大御神は決して登賀米受 (咎めず)、
ウンコの様に見えるのは
ここの所の相継ぐ忘年会での飲み過ぎによるゲロゲロピー、
畦を埋めたのは
アメリカ型の大農地・農場政策推進、と
子供騙しの口上で弟の速須佐之男命を庇うのです。
一方、弟はお姉さんの 「表」 向きの言葉と
我那勢之命爲如此登 (わたしのかわゆい弟がやった事) だから
と云う微妙なイントネーションの違いが理解できない始末。
「裏 (いい加減にしなさいよ。)」 を読めない彼の悪戯は
更に過激度を増す事態になったとの事です。
とは云うもののわたくし共もご多分に漏れず、
リーマン・ドバイショック年忘れ会の連日連夜でお疲れ気味・・・。
続く。
web上では
国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P25の11行目で
確認可能ですので是非ご覧下さい。
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