天照大御神が美武装 248
故於是速須佐之男命言 然者請天照大御神將罷 乃參上天時
山川悉動 國土皆震
爾天照大御神聞驚而
詔我那勢命之上來由者 必不善心 欲奪我國耳
即解御髮 纒御美豆羅而 乃於左右御美豆羅 亦於御鬘
亦於左右御手各纒持八尺勾×之五百津之美須麻流之珠而
(自美至 流四字以音 下效此)
曾毘良迩者屓千入之靭(訓入云能理下效此 自曾至迩者以音)
附五百入之靭
亦所取佩伊都(此二字以音)之竹鞆而 弓腹振立而
堅庭者 於向股蹈那豆美(三字以音)如沫雪蹶散而
伊都(二字以音)之男建(訓建云多祁夫)蹈建而
待問
何故上來
爾速須佐之男命答白 僕者無邪心
唯大御神之命以 問賜僕之哭伊佐知流之事故
白都良久(三字以音)僕欲往妣國以哭
爾大御神詔 汝者不可在此國而
神夜良比夜良比賜 以爲請將罷往之状
參上耳 無異心
(×の漢字は電子図書館蔵書の古事記上巻P22の6行目で。)
ちょいと長くなりましたが嫌にならないで。
父をなくした速須佐之男命は最善の相談者である長姉
天照大御神に亡き母の逢いたい胸の内を吐露し許可を請う為
彼女のいらっしゃる所へ赴きます。
とっても礼儀正しい速須佐之男命です事。
にも関わらず、彼女の幻想、否、血迷い?からか
天照大御神が治めている空間の山・川・大地が悉く動揺する始末。
侵略されると勘違いした彼女は
女性の命、長く垂れた翠色に輝く黒髪を
何と左右に結 (ゆ) わき、
2本のお提げ髪ボイッシュヘアー (美豆羅) に変身。
彼女は男装の麗人第一号に。
更に、ヘアーと両手に数多の勾玉 (まがたま) 装飾の
超々ロングアクセサリーでオシャレ。
ココまでは良いのですがこの後がいけません。
千本もの矢が入るショルダーバッグ (靭=ゆき) を背負い
五百本の矢が収納可能はサイドバッグを提げ
弓手には竹製のプロテクター (鞆=とも)。
お下品にも大股をおっぴろげで
弓を引く仕草と足場を固めるブラフ-アクション。
ちょいと天照大御神の素敵なイメージが崩れそう・・・。
こんな格好で速須佐之男命を待ち受け彼に詰問します。
「何でここに来たの?」
幼気(いたいけ)で草食系の彼は
事細かく彼女に申し開きをします。
ここら辺が男性の弱いところ。
とろとろいい訳がましく有ることある(ない)こと説明してしまいます。
(ない) 場合は女性はすぐ察知可能ですのでお気をつけて。
彼女の問いへの答えは
「お母さんに逢い行こうとしたらおとうに怒られた。でも逢いたい。」
で十分なのです。
ぐたぐた云わず簡単明瞭でぼろが出ない筈?
今回のタイトルを 「天照大御神が美武装」 としましたが大間違い。
確かに彼女はアーミールックにしましたが、
武器装備、弓矢・核弾頭は持ち合わせておりません。
このブラフ (脅し) が日本女性の真骨頂なのかしらん。 続く。
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