« 超ー激怒、伊邪那岐大御神 247 | トップページ | 建速須佐之男命 V.S. 天照大御神 249 »

2009年11月15日 (日)

天照大御神が美武装 248

 故於是速須佐之男命言 然者請天照大御神將罷 乃參上天時
 山川悉動 國土皆震 
 爾天照大御神聞驚而 
 詔我那勢命之上來由者 必不善心 欲奪我國耳 
 即解御髮 纒御美豆羅而 乃於左右御美豆羅 亦於御鬘 
 亦於左右御手各纒持八尺勾×之五百津之美須麻流之珠而
 (自美至 流四字以音 下效此)
 曾毘良迩者屓千入之靭(訓入云能理下效此 自曾至迩者以音)
 附五百入之靭 
 亦所取佩伊都(此二字以音)之竹鞆而 弓腹振立而
 堅庭者 於向股蹈那豆美(三字以音)如沫雪蹶散而 
 伊都(二字以音)之男建(訓建云多祁夫)蹈建而
 待問
 何故上來 
 爾速須佐之男命答白 僕者無邪心
 唯大御神之命以 問賜僕之哭伊佐知流之事故 
 白都良久(三字以音)僕欲往妣國以哭 
 爾大御神詔 汝者不可在此國而 
 神夜良比夜良比賜 以爲請將罷往之状
 參上耳 無異心

 (×の漢字は電子図書館蔵書の古事記上巻P22の6行目で。)

 ちょいと長くなりましたが嫌にならないで。
 父をなくした速須佐之男命は最善の相談者である長姉
 天照大御神に亡き母の逢いたい胸の内を吐露し許可を請う為
 彼女のいらっしゃる所へ赴きます。
 とっても礼儀正しい速須佐之男命です事。
 にも関わらず、彼女の幻想、否、血迷い?からか
 天照大御神が治めている空間の山・川・大地が悉く動揺する始末。
 侵略されると勘違いした彼女は
 女性の命、長く垂れた翠色に輝く黒髪を
 何と左右に結 (ゆ) わき、
 2本のお提げ髪ボイッシュヘアー (美豆羅) に変身。
 彼女は男装の麗人第一号に。
 更に、ヘアーと両手に数多の勾玉 (まがたま) 装飾の
 超々ロングアクセサリーでオシャレ。
 ココまでは良いのですがこの後がいけません。
 千本もの矢が入るショルダーバッグ (靭=ゆき) を背負い
 五百本の矢が収納可能はサイドバッグを提げ
 弓手には竹製のプロテクター (鞆=とも)。
 お下品にも大股をおっぴろげで
 弓を引く仕草と足場を固めるブラフ-アクション。
 ちょいと天照大御神の素敵なイメージが崩れそう・・・。
 こんな格好で速須佐之男命を待ち受け彼に詰問します。
 「何でここに来たの?」
 幼気(いたいけ)で草食系の彼は
 事細かく彼女に申し開きをします。
 ここら辺が男性の弱いところ。
 とろとろいい訳がましく有ることある(ない)こと説明してしまいます。
 (ない) 場合は女性はすぐ察知可能ですのでお気をつけて。
 彼女の問いへの答えは
 「お母さんに逢い行こうとしたらおとうに怒られた。でも逢いたい。」
 で十分なのです。
 ぐたぐた云わず簡単明瞭でぼろが出ない筈?
 今回のタイトルを 「天照大御神が美武装」 としましたが大間違い。
 確かに彼女はアーミールックにしましたが、
 武器装備、弓矢・核弾頭は持ち合わせておりません。
 このブラフ (脅し) が日本女性の真骨頂なのかしらん。  続く。

|

« 超ー激怒、伊邪那岐大御神 247 | トップページ | 建速須佐之男命 V.S. 天照大御神 249 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 超ー激怒、伊邪那岐大御神 247 | トップページ | 建速須佐之男命 V.S. 天照大御神 249 »