一姫二太郎は理想的 245
すっぽんぽんの伊邪那岐命の体に残っていた
唯一の装飾品、ショートネックレスを
(ひょっとしたら、伊邪那美命に関わる何かがペンダントトップに
隠されていたやも知れません。)
3人の貴公子女の内、
何故、天照大御神にプレゼントしたのでしょう。
古事記の展開では、天照大御神をアクトレスとして描いています。
actressは当然、女性(神)。
何時の世も、男性は女性に弱い事・・・・・?
男性が女性の気を引こうとする健気な?贈り物。
究極な贈答文化に違い有りません。
何せ女性は贈り物攻撃には 「からっきし弱い」 のが本音。
更にここにはもう一つの日本文化が存在します。
一姫二太郎 (いちひめにたろう) の発想。
(子を持つには、長子は女で、次子は男がよいと云う考え方。)
天照大御神 | ⇒ | 月讀命 | ⇒ | 建速須佐之男命 |
女性 | ⇒ | 男性 | ⇒ | 男性 |
理想的な次世代継承者の創作順序。
面倒見がよいお姉さん (疑似母性) が
何かと気を使って下さる役目柄が必定の組合せ。
がしかし、今の世、一姫二太郎はとっくに死語。
それって 「何」 の世界。
肉食系女性と草食系男性の時代には決してそぐわない?
それはさておき、古事記読みに戻ります。
而詔之
汝命者 所知高天原矣 事依而賜也
故其御頚珠名謂御倉板擧之神(訓板擧云多那)
次詔月讀命
汝命者 所知夜之食國矣 事依也(訓食云袁須)
次詔建速須佐之男命
汝命者 所知海原矣 事依也
ここの件 (くだり) 辺りから政治色がお出ましに。
「まつりごと」 の極めつけは 「人事」 。
政治事には基本的に介入したくない ZIPANGU ですが
古事記ですので 「目をつむる」 事に。
伊邪那岐命は3人(柱)の神々に支配エリヤを託します。
天照大御神 | ⇒ | 高天原 |
月讀命 | ⇒ | 夜之食國 |
建速須佐之男命 | ⇒ | 海原 |
高天原と夜之食國のエリヤ (area) は特定できませんが、
建速須佐之男命に託された海原は
淡海=近江 (おうみ)、瀬戸内海から太平洋・日本海になります。
建速須佐之男命は余りにも広すぎる地域範囲と
父親譲りのお茶目で
横着者?のキャラクター (character) とにより
海原の管理を怠ったのです。
故各隨依賜之命 所知看之中
速須佐之男命 不治所命之國而 続く。
web上では
国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P20の15行目で
確認可能ですので是非ご覧下さい。
追 序でに伊邪那岐命から天照大御神にプレゼントされた
御頚珠 (ネックレス) も神様に。
お名前は御倉板擧之神 (みくらたなのかみ)。
神代 (かみよ) では固定資産は女性が継ぐのです。
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