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2009年10月25日 (日)

一姫二太郎は理想的 245

 すっぽんぽんの伊邪那岐命の体に残っていた
 唯一の装飾品、ショートネックレスを
 (ひょっとしたら、伊邪那美命に関わる何かがペンダントトップに
  隠されていたやも知れません。)
 3人の貴公子女の内、
 何故、天照大御神にプレゼントしたのでしょう。
 古事記の展開では、天照大御神をアクトレスとして描いています。
 actressは当然、女性(神)。
 何時の世も、男性は女性に弱い事・・・・・?
 男性が女性の気を引こうとする健気な?贈り物。
 究極な贈答文化に違い有りません。
 何せ女性は贈り物攻撃には 「からっきし弱い」 のが本音。
 更にここにはもう一つの日本文化が存在します。
 一姫二太郎 (いちひめにたろう) の発想。
 (子を持つには、長子は女で、次子は男がよいと云う考え方。)

 天照大御神 月讀命 建速須佐之男命
 女性 男性 男性

 理想的な次世代継承者の創作順序。
 面倒見がよいお姉さん (疑似母性) が
 何かと気を使って下さる役目柄が必定の組合せ。
 がしかし、今の世、一姫二太郎はとっくに死語。
 それって 「何」 の世界。
 肉食系女性と草食系男性の時代には決してそぐわない?
 それはさておき、古事記読みに戻ります。
 
 而詔之
 汝命者 所知高天原矣 事依而賜也
 故其御頚珠名謂御倉板擧之神(訓板擧云多那)
 次詔月讀命
 汝命者 所知夜之食國矣 事依也(訓食云袁須)
 次詔建速須佐之男命
 汝命者 所知海原矣 事依也

 ここの件 (くだり) 辺りから政治色がお出ましに。
 「まつりごと」 の極めつけは 「人事」 。
 政治事には基本的に介入したくない ZIPANGU ですが
 古事記ですので 「目をつむる」 事に。
 伊邪那岐命は3人(柱)の神々に支配エリヤを託します。

 天照大御神 高天原
 月讀命 夜之食國
 建速須佐之男命 海原

 高天原夜之食國のエリヤ (area) は特定できませんが、
 建速須佐之男命に託された海原
 淡海=近江 (おうみ)、瀬戸内海から太平洋・日本海になります。
 建速須佐之男命は余りにも広すぎる地域範囲と
 父親譲りのお茶目で
 横着者?のキャラクター (character) とにより
 海原の管理を怠ったのです。

 故各隨依賜之命 所知看之中
 速須佐之男命 不治所命之國而                          続く。

 web上では
 国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P20の15行目で
 確認可能ですので是非ご覧下さい。

追 序でに伊邪那岐命から天照大御神にプレゼントされた
  御頚珠 (ネックレス) も神様に。
  お名前は御倉板擧之神 (みくらたなのかみ)。
  神代 (かみよ) では固定資産は女性が継ぐのです。

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