稗田阿礼の先見性やも 240
桃のお陰で難を逃れた伊邪那岐命は桃の実にちゃかり
伊邪那美命と共に作った葦原中國 (日本) に住まう人々の
家内安全もお願い。(イイカッコシー)
本当の所は、桃の迷惑も顧みず、彼サイドは災難から逃れた事を
とても嬉しく思い、この桃に名前を授けます。
爾伊邪那岐命告桃子
汝如助吾
於葦原中國所有宇都志伎(此四字以音)青人草之落苦瀬而
患惚時
可助告
賜名号意富加牟豆美命(自意至美以音)
意富加牟豆美命 (おおかむずみのみこと)
この古代日本語は全くわかんない。
ピチピチ桃肌のピーチ姫トライアングルバトルショウの実演に
それではと云うことで、いよいよ、最後の砦、
年老いた (土に還ろうとする) 伊邪那美命が
やむなく彼に引導を渡す為
登場しなくてはいけない状況に陥ります。
最後其妹伊邪那美命
身自追來焉
爾千引石 引塞其黄泉比良坂
其石置中 各對立而 度事戸之時
伊邪那岐命は彼女のお出ましに対し、
大きな石を彼女の前に置くことしかできません。
そこで伊邪那美命はお坊ちゃまな彼に諭 (さと) します。
伊邪那美命言 愛我那勢命 爲如此者
汝國之人草 一日絞殺千頭
爾伊邪那岐命詔 愛我那迩妹命 汝爲然者
吾一日立千五百産屋
是以一日必千人死 一日必千五百人生也
生きとし生けるものがこの世から消滅せず生き延びる唯一の方策。
しかしながら、コレだと常時500人しか生存できません。
古事記作者、稗田阿礼の宇宙観は
リニュアルしても絶対数は増やさない事と考えていたやも。
確かにこの方法だと 「地球に優しい。」 状況が永続します。
少子高齢化対策を全く打つ必要はございません。
稗田阿礼は先見性があり確信をついていたのかも知れません。
この引導を以てして、偉大なる伊邪那美命は
公私ともに「黄泉津大神 (よもつおほかみ)」=大地の母
になります。
故号其伊邪那美神命謂黄泉津大神
亦云以其追斯伎斯(此三字以音)而 號道敷大神
誰しも嫌いなお仕事を大らかにも伊邪那美命が自ら担い、
皆さんやりたがる美味しいお仕事を伊邪那岐命に委ねる彼女。
彼女は、人の生きる道をお教え下さる道敷大神に。
黄泉のお話し中々余味があり読み応えが・・・・・。
いや、てまえ味噌? 続く。
web上では
国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P17の3行目で
確認可能ですので是非ご覧下さい。
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