桃のお陰で伊邪那岐命は 239
お次の一手は
且後者
於其八雷神
副千五百之黄泉軍
令追
何とご自分の分身の八雷神と
黄泉国の正規軍、精鋭1500騎を繰り出します。
なぜ1500かは不明ながら
頑張って行こう (1500) かしらん? そんな馬鹿な・・・。
一方、伊邪那岐命の対抗策は
爾拔所御佩之十拳劍而
於後手布伎都都(此四字以音)逃來
R.P.G.の武器としてよく取り上げられる
「十握剣 (とつかのつるぎ)」 (ファイナルファンタジーXI にも)
を後ろ手でグルングルン、回しに回して逃げ延びます。
しかし猶も追っては迫ります。
猶追
到黄泉比良(此二字以音)坂之坂本時
取在其坂本桃子三箇持撃者
悉逃返也
そして、伊邪那岐命が黄泉ひら坂と云う所の坂本(麓)に到着した
際、偶然にも三人の 「桃子」 さんが?
否、人ではなく真っ赤に熟れた三個の桃の実。
その桃を優しく愛で (持)、
撃った所 (ここは皆さん鋭いイメージで お節介は抜き。)
こりゃー失礼ってな感じで八雷神と精鋭部隊は踵を返したのです。
さすが、
伊邪那美命の分身、八雷神と彼女の取り巻きは野暮じゃない?
この桃の実、「自然神 道教 陰陽 五行 八卦後天図」 で
触れたました 「山海経」の桃伝説。
お隣、中国では
今でも桃は邪気を払って下さる果物とされています。
この情報が日本で加工され 「桃太郎電鉄」 ではなく、
「桃太郎伝説」 になっています。
日本に於いては桃の姿・形に重きを置き、
桃独特の裂け目ライン。
このラインはまさに女性の臀部にそっくり。
故に桃太郎さんは 「お股から生まれた桃太郎」 なのです。
続く。
web上では
国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P16の10行目で
確認可能ですので是非ご覧下さい。
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