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2009年8月16日 (日)

伊邪那岐命は現代お坊ちゃま風 235

 伊邪那美命
 身を滅ぼして実り多き大地に変容しリニュアルします。
 彼女は姿・形を変えて再生しただけなのです。
 それにも関わらず、
 伊邪那岐命は過去の伊邪那美命に拘り続けます。
 これって、ちょいと奮発し?、エントランス前でかなり時間を費やし、
 今流行りのFOREVER21グッズを身に着けている事に気づかない
 誰かさんソックリじゃーございませんか。?
 ほんと昔から日本の殿方はコレですもの・・・。
 興味があるのは、只、一カ所だけとは・・・・・。
 それよりも、もっと心配事は今日日
 草食系虚弱・軟弱男性がファッションとか。
 ましてや、表向きも女性が主導権を握る合コン・婚活とは・・・・・。
 これらは 「時代の趨勢」 ですので如何ともしがたいものが・・・・・。
 「懐疑は無用、みんな右向け右。」 方針のなせる業。
 そこの所は今は置いておきましょう。
 古事記作者は次なる展開を図ります。
 一人ぽっちになってしまった、
 傷心の伊邪那岐命が過去の伊邪那美命に逢う決断をさせます。
 そこで考え出されたのが 「黄泉 (よみ) の国」。
 原文を引っ張り出してみます。

 是欲相見其妹伊邪那美命
 追往黄泉國
 爾自殿騰戸出向之時
 伊邪那岐命語詔之
 「愛我那迩妹命
  吾與汝所作之國未作竟
  故可還」
 爾伊邪那美命答白
  「悔哉
  不速來
  吾者爲黄泉戸喫
  然愛我那勢命 (那勢二字以音 下效此) 入來坐之事恐故
  欲還
  旦具與黄泉神相論
  莫視我」

 何とはなしに、内容が解ってしまうでしょう。
 伊邪那岐命は伊邪那美命にみれん (未練) がましく、
 彼女がいる黄泉國に赴きます。
 さすが、日本女性、一応、何もなかった様に彼を出迎えます。
 彼は宣 (のたま) います。
 「これこれこうだから、還ってきて。」 って
 所詮、男性はロジック (頭) で物事を考えますので
 上の云い方になってしまいます。
 「何々だから」 は単なる理由付け、
 女性にはこんなものは全く以て不必要。
 単刀直入、「帰って。」 の感情意思表示で十分です。
 それにも増し、伊邪那岐命がぐずぐずしているから
 伊邪那美命は 「土に還る」 作業に入ってしまっていたのです。
 でも彼女は健気にもせっかく逢いに来てくれた伊邪那岐命を慮り
 思慮する努力をします。(日本女性の鑑)
 ただ、「土に還る」 作業中ですので
 「今現在の 『姿』 を絶対にご覧にならないでっ (莫視我)」 と
 彼にきっちり念を押したのです。
 それにも関わらず・・・・・。   続く。

 web上では
 国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P15の5行目で
 確認可能ですので是非ご覧下さい。

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