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2009年8月 2日 (日)

豊宇気毘売は豊饒の化身 233

 火之迦具土神は火の神で火山のマグマ噴出の表象。
 その溶岩が創り出した神々は、

30金山毘古神=かなやまひこのかみ
30金山毘売神=かなやまひめのかみ
31波邇夜須毘古神=はにやすひこのかみ
31波邇夜須毘売神=はにやすひめのかみ
32彌都波能神=みつはのめのかみ
33和久産巣日神=わくむすびのかみ
34豊宇気毘売神=とようけひめのかみ

 地球が生きている証拠の噴火。
 この事に依り、奥深い大地に眠る鉱物が地表にお目見え。(金山)
 長い年月を経て(和久産巣日)、
 地表に降り注ぐ「水」=(彌都波能)=雨により、
 「土」=(波邇夜須)=埴=土物 (はに) は良質な土に、
 果ては、土器にできる土までも形成されます。
 水を含み栄養たっぷりな土壌からは豊かな実りを獲得。
 ここに日本の稲作文化が出現したのです。(豊宇気毘売
 稗田阿礼は神の名前で地球誕生~日本稲作文化まで表現する
 何とも素敵な構想力。 とても頭が下がる思いです。
 豊宇気毘売は日本書紀では豊受媛神と表記されています。
 彼女は伊勢神宮において豊受大御神として
 豊受大神宮 (外宮) に祭 (祀) られています。
 本来なら豊宇気毘売の存在があり、
 後に出てこられる天照大御神の順序になり、
 豊受媛神は天照大御神の魁になる筈なのですが、
 如何せん、
 人間界の政 (まつりごと) により、
 やむなく外宮に鎮座されているのです。
 天照大御神の出現は未だ先になりますのでお待ちなんしょ。
 豊宇気毘売を豊饒の化身としました。
 豊饒 (ほうじょう) は豊穣とはめっちゃ違います。
 豊饒とは土壌が肥沃で穀物がたっくさん実る事なのですよっと。
 ちまちまと一つの事にしか頭が回らない殿方と違い、
 女性は同時に二つ以上の事を思い巡らせる事が可能な
 奥が深ーーーーーい人なんです・・・・・。                  続く。

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