美蕃登見炙は活火山の噴火 232
伊邪那美命がお生みになった
大八島国の島8神と自然神延べ33神、計41神。
神話の世界ではいとも簡単ですが
わたくし達人間界ではとてもとても不可能極まります。
「月のもの」 が終わり月を経て、
「あーら、いらっしゃらないは。」 で受胎告知。
(ラッキーかアンラッキーかは別として・・・・・。)
新たな命がちゃぷちゃぷ胎内からこの世に出現する予定日は
「月のもの」 が終わった日から数えて約280日目とされています。
この期間が通称 「十月十日」。
太陽太陰暦の天保暦時代以前で約280日は九ヶ月と幾日。
故に、「十月十日」 は
「とお (月) とお (日) できたか。」 の洒落た云い方?
伊邪那美命さんの営為がもし人間界の出来事としたら、
彼女の産後の肥立ちが良かったとして
280×41÷約365=31年と165日
彼女の胎内フル回転を以てしても32年間、
皆さんが双子と計算しても16年間が必要。
当然この時代、排卵誘発剤なんぞありませんから
最短でも16年間、最長32年間も要してしまいます。
この間お腹が空かないのですから大変。
現在のファッション、高齢出産のしんどさはありませんが、
元気バリバリ時代が過ぎやがてお年を召すとそれはそれは・・・。
なぜか、
伊邪那美命は神話の世界にも関わらず、
火之夜藝速男神=火之炫毘古神=火之迦具土神
ひのやぎはやおのかみ・ひのかがびこのかみ
・ひのかぐつちのかみ
をお生みになられた後に体調不良に陥ります。
古事記での表記は
「因生此 美蕃登 (此三字以音) 見炙而病臥在」
この 「みほと見炙」 を古事記研究者達は
女性のデリケートゾーン (女陰) が焼かれたと訳しています。
これらの男性研究者の 「品のなさ」、
創造力も何もなく、情けない極みです。
あの梅原猛さんもこれを踏襲されています。
梅原さんも 「男性」 だから仕方がないか・・・・・。
わたくしども ZIPANGUはその様な訳には承伏しかねます。
以前の 「艶なる古事記読み」 で
この美蕃登 (みほと) を奈良盆地 (大和盆地) と規定しました。
そう考えると稗田阿礼の暗喩は
大和盆地のどちらかの火山 (たぶん二上火山) が
噴火した事実を伝えているのではないかと。
何せ別名が二つもあるくらいですから。大事な出来事の筈。
更に絵文字漢字でも表現しています。
火之夜藝速男神で夜間の噴火で激しく燃える溶岩の早い動き。
火之炫毘古神でその噴火は夜の闇を輝かせたこと。
火之迦具土神で土から火が出てきたこと。
かなり的を射ているとお思いになりません? 続く。
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