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2009年6月14日 (日)

仲良し 伊邪那岐命と伊邪那美命 226

 伊邪那岐神と伊邪那美神が登場する部分は
 古事記では漢字表現で下記の様に記されています。
 (伊邪那岐神と伊邪那美神は各々 「命」 と変化。)

 「於是天神諸命以。
  詔伊邪那岐命伊邪那美命二柱神。
  修理固成是多陀用幣流之國。
  賜天沼矛而。言依賜也。
  故二柱神立(訓立云多多志)天浮橋而。
  指下其沼矛以畫者。
  鹽許袁呂許袁呂迩(此七字以音)畫鳴(訓鳴云那志)而。
  引上時。自其矛末垂落之鹽。累積成嶋。
  是淤能碁呂嶋(自淤以下四字以音)。

  其嶋天降坐而。
  見立天之御柱。見立八尋殿。
  於是問其妹伊邪那美命曰。
  汝身者如何成。
  答曰吾身者成成不成合處一處在。
  爾伊邪那岐命詔。
  我身者。成成而成餘處一處在。
  故以此吾身成餘處。
  刺塞汝身不成合處而。
  爲生成國土奈何(訓生云宇牟下效此)。
  伊邪那美命答曰然善。」              (「古事記」 岩波文庫)

 梅原猛さんは上の表現を次の様に現代語訳されています。

「ここで、別天つ神たちは多くの神さまの命令だといって、
 伊邪那岐命、伊邪那美命の二柱の神に、
 『このただよって不完全な国を整えて完成してほしい』
 とおっしゃって、
 玉で飾った天の沼矛(あめのゆぼこ)を賜って、おまかせになった。
 そこで、二柱の神は、天井と地上をつなぐ
 天の浮橋(あめのうきはし)に立って、
 その沼矛をさし降ろしてかき回すと、
 海水がコロコロと音をたてて鳴った。
 そしてその矛を引き上げなさったときに、
 その矛の先からしたたり落ちた塩が積もりかさなって島となった。
 これが淤能碁呂島 (おのごろしま) である。
 その島にお降りになって、天の御柱(あまのみはしら)を選んで
 お立てになり、立派な御殿をおつくりになった。
 そこで伊邪那岐命は妻の伊邪那美命に、
 『おまえの身体(からだ)はどんなになっているか』
 とおたずねになったので、
 伊邪那美命は、『わたしの身体はよくできていますが、
 足りないところが一ところあります』とお答えになった。
 伊邪那岐命は、『わしの身体もよくできているが、
 あまったところが一ところある。
 それじゃによって、わしの身体のあまったところを
 おまえの身体の足りないところに刺し入れ、塞いで、
 国を生みたいと思う。どうだろうか』 とおっしゃった。
 すると、伊邪那美命は、『それがいいわ』 とおっしゃった。」
 (前出 神々の流竄p379)
 
 web上では
 国立国会図書館 電子図書館蔵書の古事記上巻P7の14行目で
 確認可能ですので是非ご覧下さい。              続く。

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