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2009年1月 4日 (日)

初春を寿ぎ 暦の二十四節気 203

 遅ればせながら、謹賀新年。
 既に、お正月の三が日が過ぎ去り、明日から皆さんお仕事始め。
 正月一日 (朔日) よりお仕事始め方々にはご苦労様です。
 そしてお正月の文化の一つ、年賀状のご挨拶言葉、
 「賀春」 は新年を祝う事に対する決まり文句。
 その新年は旧暦で現在の日付の、ほぼ2月4日。
 2月4日は <(旧) 暦の上では> 「立春」 とされています。
 旧暦 (天保歴以前) ではこの日が正月一日 (朔日) でしたので
 賀春・初春を寿ぎと云う詞は意味合いがありました。
 但し、この 「春」 と云う日はぽかぽか陽気のイメージとは違い、
 一年で一番寒い日でこれ以後段々暖かくなりますよーっと云う日。
 巷では100年に一度の寒ーい日々と云われていますので
 今現在が 「新年 (new year)」 かも???
 しかし、昔、むかし、その昔、自然を肌で感じられた時代は
 自然のお天気頼りの生活でしたのでこの地球のなすがまま。
 これを古代中国の方が
 一年を五感感覚で約15日刻みの24に分けて表現しました。
 それが 「二十四節気」 の自然暦概念。
 立春 ⇒ 雨水 ⇒ 啓蟄 ⇒ 春分・・・・・ ⇒ 大寒 と云う語句が
 今から2000年以上前の前漢の歴史が書いてある、
 「漢書律暦志」 (後漢、班固の撰 82年頃) に
 驚く無かれ、既に、記載されていたとの事なのです。
 年頭にあたり、今年一年の二十四節気を書き連ねて見ます。

 これはお江戸時代、天明8年(1788年) 「暦便覧」 の説明。
 (暦と日本人 内田正男 雄山閣出版 p107)
 立春 正月節気  2009/02/04
 春の気立つをもってなり。
 雨水 正月中気  2009/02/18
 陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり。
 啓蟄 二月節気  2009/03/05
 陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり。
 春分 二月中気  2009/03/20
 日天の中を行て昼夜等分の時なり。
 清明 三月節気  2009/04/05
 万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也。
 穀雨 三月中気  2009/04/20
 春雨降りて百穀を生化すればなり。
 立夏 四月節気  2009/05/05
 夏の立つがゆへなり。
 小満 四月中気  2009/05/21
 万物盈満 (えいまん) すれば草木枝葉繁る。
 芒種 五月節気  2009/06/05
 芒 (のぎ) ある穀類、稼種する時なればなり。
 夏至 五月中気  2009/06/21
 陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以なり。
 小暑 六月節気  2009/07/07
 大暑来れる前なればなり。
 大暑 六月中気  2009/07/23
 暑気いたりつまりたるゆへなればなり。
 立秋 七月節気  2009/08/07 
 初めて秋の気立つがゆへなればなり。
 処暑 七月中気  2009/08/23
 陽気とどまりて、初めて退きやまんとすればなり。
 白露 八月節気  2009/09/07
 陰気ようやく重なりて露こごりて白色となればなり。
 秋分 八月中気  2009/09/23
 陰陽の中分なればなり。
 寒露 九月節気  2009/10/08
 陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすればなり。
 霜降 九月中気  2009/10/23
 つゆが陰気に結ぼれて、霜となりて降るゆへなり。
 立冬 十月節気  2009/11/07
 冬の気立ち初めて、いよいよ冷ゆればなり。
 小雪 十月中気  2009/11/22
 冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるが故なり。
 大雪 十一月節気 2009/12/07
 雪いよいよ降り重ねる折からなればなり。
 冬至 十一月中気 2009/12/22
 日南の限りを行て、日の短きの至りなればなり。
 小寒 十二月節気 2009/01/05
 冬至より一陽起るが故に陰気に逆う故、益々冷る也。
 大寒 十二月中気 2009/01/20
 冷ゆることの至りて甚だしきときなればなり。
 
 因みに、お江戸天文方の流れを汲む国立天文台の説明は
 天文情報センターのH.P.左フレーム下の
 「二十四節気」 をご覧頂き表現の違いをご確認下さい。   続く。

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