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2008年11月 2日 (日)

道教 北極星・太一星・紫色 194

 以前、この舞絽倶(ブログ)
 「高貴(あて)なる紫色」
 「陰陽五行説の色々」
 「五行説の世界観を超克」
 「虹の配色への悪戯」
 「紫色と赤色は仲良し色に」「紫色」 のお話しをしました。
 日本の色 (伝統色) のお話し展開でしたのでその節は
 全く触れませんでした。
 舌足らずでしたのでここで表明します。
 その紫色は何と 「道教」 と深い関係が・・・。
 これが又、奥が深ーいものですから一概には何ともいやはや。
 お隣、4000年の歴史を持つと云われる中国の古代の考え方で
 天地人・万物の根本とされる 「太一 (たいいつ)」。
 決して早乙女・国分・堺屋太一(たいち)さん達と読みが違います。
 太一は 「秦一」 「太乙」 とも。
 そして道教では太一は天空を支配する神とされています。
 その象徴として北極星を 「太一星」 としていました。
 北半球で生活する方々にとっては地軸の延長線上にある 「星」
 になりますから、夜の天空は見かけ上、北極星を中心に星々が
 左 (時計と反対回り) に回っているように見えます。
 冬は星々がくっきり見える時期ですのでこれからは絶景です。
 当然周りが暗いのがベスト。二人で見れば寒くない!
 取り急ぎ東京の不夜城では無理なのかも。
 それとも夜空を見上げるよりも隣の人の方が・・・・・。
 現在の北極星は 「ポラリス」。
 冬の大三角形、シリウス・プロキオン・ベテルギウス、
 そのペテルギウスを含むオリオン座、
 ひしゃげたWの形をしているカシオペア座、
 北極星をはさんでそのカシオペア反対にいる
 柄杓 (ひしゃく) 形の北斗七星。
 ちょいと夜空を見上れば、
 (アメリカ) グローバル市場経済至上主義ゲームの終演喧噪から
 一時だけでも解放されますよ。
 「星は何でも知っている♪ (これも古ーい)」
 ってな感じで古代中国の方々は夜空に煌めく星々を
 こよなく愛で、
 ご自分達の存在・意志決定を星々に委ねたのでした。
 それが高じてやがて政治利用の占星術へ。
 この展開は長ーくなりますので 「今度又」 と 「おばけ」 かしらん。
 天の支配者、北極星 「太一星」 に戻ります。
 今日日の入試ではとんど 「地学」 が敬遠されていますので
 忘れ去られているやも知れませんが、少し思い出して下さい。
 星々 (恒星) はそれぞれ 「色」 をお持ちです。
 熱ーい星から冷ーたい星の色順は
 青白 ⇒ 白 ⇒ 黄 ⇒ 橙 ⇒ 赤          
 因みに現在の北極星 「ポラリス」 は黄色味に見えます。
 分かりやすいのはオリオン座のベテルギウスは赤色味
 その点対称にいるリゲルは青白味に見えますので
 是非ともご自分のお目々でご確認を。
 「色の違い」 が判った方はとってもステキ!
 青白味の色は 「紫」 っぽく見えます。
 そして今から約3000年前の古代中国人がご覧になった
 北極星 「太一星」 はこぐま座のしっぽの位置にいるポラリス
 ではなく、こぐま座のβ星 (星座中二番目に明るい星) で
 ポラリスと同じく2等星の胴体にいる星 「コカブ」 でした。
 こぐま座と云ってもちっとも小熊に見えないのですけど・・・。
 この現象は止まる前のコマの動きの様な地球の歳差運動による
 のでしたよね。少しだけ地学っぽいでしょう。
 現在のコカブの色は橙色味。
 古代中国人は北極星 「太一星」 を 「紫色味=青白味」 に
 見えた感じです。
 彼女・彼らの時代の地球は当然二酸化炭素にまみれていなく
 清々しい空気だった筈。
 その時代の北極星 「太一星」 は未だ熱く、紫色味を帯びていた?
 故に天空を支配する動かざる星?=天帝は 「紫色」 に。
 これにより№1カラーは 「紫色」 となり、高貴 (あて) なる色に。
 これが道教圏にお住まいの方々による色の発想に。
 何故か仏教派と祭り上げられている
 厩戸皇子 (聖徳 太子) さんが
 「冠位十二階制」 で道教の№1カラー=紫色
 を一等賞に採用した事実。
 と云う事は彼は道教派でもあった事になるのでは。 続く。

追 別け隔て無く、夏の大三角形と云われる、
  ベガ (織姫)・アルタイル (彦星)・デネブ。
  そのベガはファッション界では生地を織って下さった神様。
  ベガも当然、紫色味=青白味色。
  かなり昔の出来事、それはエリザベス女王杯。
  「ベガ」 と云う馬が三冠に挑んだレース。
  そのレースを制したのは
  「ベガはベガでもホクト (斗) ベガ」。
  北斗星には存在しないベガ (織) が勝利。でも織姫でした。
  今日は 「天皇賞」 。なな何と、馬2頭の組合せ。
  地学に戻って、そのベガ (織姫) は、
  地球の歳差運動により、およそ12000年後、北極星になるとの事。
  しかし、今の世に生を持つどちら様もご覧になれませんが。

菊
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