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2008年9月28日 (日)

大黒天は大国主命と融合 189

 大黒天は通称大黒様。
 天部の神々は大概インド・バラモンの神々です。
 バラモンとはインド世界では最上位の特権階級。
 その中のお一人の大黒天は中国を経て日本に輸入され、
 大黒 (大国) 様 (だいこくさま) となりました。
 インドでは主に武 (軍) 神、中国では財 (福) 神、
 日本のだいこくさまは
 「因幡の白兎」 でメジャーな
 大国主命 (おほくにぬしのみこと)。
 彼は心優しく、人がよい、のんびりや の神様イメージ。
 日本人の気持ちを全部持ち合わせている感ーじ?
 因幡の白兎のお話しは、
 「出雲大社」 ⇒ 「出雲大社ご案内」 で。
 彼のスタイルは、
 ビッグベレー帽 (焙烙頭巾)
 スポーツカジャアルウェア (狩衣)。
 いけませんのは、「米俵」 の上に乗っている事。
 「食」 するものを跨いだり、踏みつけては駄目!!
 古のお婆さんに
 「目が潰れてしまいます。」 って云われそう。
 この二つの米俵には
 何か造形的に理由があるようですが・・。
 とてもしゃれがきついです。
 これでは、
 大国主命の心優しさが
 何処へやらか飛んで行ってしまいます。
 「古事記」 に依りますと。
 彼の優しい気持ち故に
 素敵な女性に常に助けられています。
 彼が八十神 (やそかみ) に騙され、焼け石を抱かされて
 死の淵を彷徨った際は

 










 「きさがいひめ (上が刮下が虫 貝比売)」 (赤貝)
 「うむぎひめ (蛤 貝比売)」 (蛤)

 

 お二人の女性により生還しています。
 又、木に挟まれて命が危ない時は
 「さしくにわかひめ (刺国若比売)」 = 大国主命の母に
 窮地を救われています。
 更に彼を慈しんだ女性達、
 すさのおのみこと (須佐之男命) のお嬢さん
 「すせりびめ (須勢理 左が田右が比 売)」
 むなかた <胸形 (宗像)> の
 おきつみや (奥津宮) = 沖の島にいらした
 「たきりびめのみこと(多紀理 左が田右が比売命)」。
 大和の国からは遠方の高志 (越) の国のリーダー
   「ぬなかわひめ (沼河比売)」 さん。
 はたまた、彼女らだけではございません事よ。
 大国主命ってとってもお幸せなお方でしょう。
 「男冥利に尽きる」 ってな感じ、じゃーございません?
 そんな素敵な大国主命が時代を経て、
 欲深い方々のお望みにより、
 大黒天 = 大黒様は
 右手に
  「(一振りで何でも出てくると云う) 打出の小槌」、
 左肩に
  「(何でも入っていそうな幻想膨らむ) 大きな袋」、
 メタボ体型像にされる顛末。
 因みに、丸々太った大黒様は
 「江戸総鎮守 神田明神」 ⇒ 「5.だいこく様尊像」 で
 ご覧下さいませ。
 そして、
 めでたく、「七福神」 のお一人になられたのであります。
                  続く。

 

女郎花
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おみなえし

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