変身変化の観世音菩薩 184
仏教世界では、如来に次ぐ№2ランキングの 「菩薩像」。
先ずは、観世音菩薩像、
「日光・月光菩薩は女性像」 で語りましたが、
この 「観音 (かんのん)」 さんも 「女性」 と規定して
ほぼ問題がないと考えます。
取り急ぎ、奈良薬師寺 東院堂の聖観世音菩薩像を
ご覧lください。
柔らかな肌を包むしなやかな布、
首から胸にはラグジュアリー (luxury) 感溢れるネックレス。
ブレスレットは勿論、被り物も豪華。
世のいかな偏屈ものでも彼女が女性でないとは・・・・・。
彼女はとっても心 (気持ち) が深く・広く・大らかで
願う方々の 「ご希望」 により如何なるお姿にも変身下さいます。
そのままの女性の姿では、艶めかしい女性で親鸞の元に。
「浄土真宗 親鸞会」
⇒ 「親鸞聖人略年表」
⇒ 建仁1 1201 29 「六角堂参籠、救世観音の夢告」
をご覧下さい。
なんと 「観音 (かんのん)」 さんが
「玉女」 と表現されているのです。
尚、頂法寺 (六角堂) は 「そして、「生け花」 池坊」 で
紹介しました様に、「お花」 家元、池坊の発祥地です。
競馬ファンならよくご存じの馬頭観音像、
「太宰府 Museum」
⇒ 「馬頭観音」
凄く怖いお顔でしょう。女性も時には烈火の如く怒るのです。
尚、観世音寺は太宰府 海外遠征を果たそうとして心半ばだった
斉明女帝 (594~661) のゆかり地です。
十一の相を表現する十一面観音像
「仏像 一木にこめられた祈り」
⇒ 「井上靖が、白州正子が愛した向源寺蔵 十一面観音立像」
或いは、
「女人高野 室生寺」
⇒ 「室生寺の仏たち」
⇒ 「十一面観音像」
形相は梅原猛さんに依りますと、(正面大きなお顔は 「慈悲」)
「正面の三面は慈悲相、左の三面が忿怒(ふんぬ)相、
右の三面が白牙(はくが)を出す相、背後の一面が暴悪笑の相、
その上に如来面があるのもあり、ないものもあるのである。」
(前出 p93) 何とはなしに感じられると思います。
詳しくは、彼の著書で。
もっと凄いのは千手観音像
「唐招提寺の名宝 千手観音立像」
それを現在表現して下さっている、中国の皆さんの
「千手観音 2008秋の日本公演 夢 My Dream」
一度はご覧になった事があると思いますが、
未だの方は、
⇒ 「Movie 動画・TVスポット」 で
唐招提寺の千手観音を時間軸に直すと 「Movie 動画」 に。
「女性」 の多面性表現です。
この女性特有の多面感性、男性が理解で得ない所です。
どうしても男性は 「知」・「論理」・「経験則」で
お考えになるものですからお解りになる筈がありません。
女性は感じてから考えるのです。
この現象を男性はよくおっしゃいます。
「女性はいったい何を考えているのは判らない。」 と
これが 「女心と飽き (秋) の空」。
旧盆も過ぎ去り、やがて秋の季節へかしらん?
馬頭観音像から千手観音像は心 (気持ち) の多面感性ですが、
男性の心の持ち様で、
「空飛ぶ龍」
「川泳ぐ大蛇」
「大招き猫」 等々に変身変化(へんげ)。
物をお書きになる方々のメタファ (metaphor) には事欠きません。
続く。
恋あざみ
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