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2008年8月10日 (日)

両界曼荼羅図の宇宙観 182

 前回紹介しました様にアクセサリーで着飾った大日如来像さん。
 創作された方は 「大日如来像」 に
 どの様な 「思い入れ」 が有ったのでしょうか。
 更に、仏 (神) の中の仏 (神)
 「両界曼荼羅図」 を論理的に創造した、
 いにしえのインド人と中国人。
 今現在、そのインドは次代の世界経済を牽引する国と云われ、
 一方の中国は 「北京オリンピック」 を世界に発信中。
           「頑張れNIPPON」
 それは、さて置き、
 両界曼荼羅図の論理は 「色彩曼荼羅・大日如来像 180」 で
 触れました様に、

 胎蔵界曼荼羅図 女性 慈悲
 金剛界曼荼羅図 男性 智慧 (知恵)

 を表象されていると云われています。

 胎蔵は云わずと知れた 「母の胎内」、わたくし達がこの世に
 生まれ出る前に育まれるところ。
 慈悲とは、
 「エンドレスラヴ = 限りなき、思いやり・やさしさ・いつくしみ」。

 金剛は極めて固いもの。力強い男性?
 と云う事は今日この頃の男ではない事に???・・・・・。
 智慧 (知恵) とは 「これがいい加減」 なのです。
 良いのもあれば悪いものも有ったり。
 寝食を放棄し、ひたすら 「コマイ知識」 の記憶に勤しみ、
 念願成就の暁の果てには、「居酒屋タクシー三昧」 ですもの。
 税をくすねる 「ちえ」 に頭が下がりません事?
 小賢しさにかけては、天下一品。
 大凡 (おおよそ)、いつの世も
  「悪知恵」 の分量が勝るとお思いになりません。
 やっぱりこのお役目は男の役割?
 女性の優しい手の中で右顧左眄・右往左往する男性。

 この感覚が両界曼荼羅図で表現される 「真実」 では・・・。
 この二元論、論理構造も多分、男性の発想と考えます。
 「胎内思考(感覚)」 を持ち合わせていない男性は
  「(権・腕) 力」 と 「知」 を担っている訳ですから、
 瞬時の判断能力には長 (た) けていません。
 物事を単純化し (過程・そこに秘められた 「心」 を無視し)、
 ご自分達に都合がよい様に仕立て上げる 「知の遊戯」。
 それに引き替え、
 女性は 「胎内思考(感覚)」 が備わってますので、
 五感を以て物事を瞬時判断可能です。
 所謂、心を伴った判断・対処、「情」 なのです。
 とかく男性は、これを 「動物的勘 (感)」 と表現します。
 あのシェークスピア (1564~1616) は
 「女の理由」 とさえ規定しました。
 『心の理由を伴う 「好きだから好き。」 と云う感覚表現』
 これは、知識の積み重ねでは決して獲得できません。
 「女性のみ」 に与えられた特権なのです。
 
 ギリシャ (希) 哲学からスタートした
 形而上学・論理学・(審) 美学 等々、
 近現代では現象学・構造主義・脱構造主義 等々、
 西洋のエライ男性は思想提示、し続けました。
 一方、わたくし達の先人である紫式部、
 自然と共生する 「もののあわれ」 と云う詞で表現。
 更に彼女と同世代の清少納言、
 あらゆる物事を肯定的に捉える 「をかし」 の思想。
 対照的とお思いになりませんか?
 
 梅原猛さんに依りますと、
 (仏像・羅漢 梅原猛著作集2 集英社 を参考)
 両界曼荼羅図 (大日如来像) をご本尊とする
 真言密教はあまり人気が無いとの事です。
 その理由として、
1 鎌倉仏教により、貴族仏教とされた。
2 大日如来像は 「知の仏」 として考えられたからであろう。
3 金剛界曼荼羅図の大日如来像が性的比喩をもつであろうから。
 因みに、3の理由は、知恵・男性を表象する大日如来像、
 「蓮實重康博士旧蔵美術史資料」 の一番下、
 ⇒ 「蓮實重康博士旧蔵美術史資料データベースへ」
 ⇒ 名称欄に 「大日如来」 と入力し検索
 ⇒ 276 大日如来像をクリックして下さい。

 この手指の表現を彼は、清少納言、「をかし」 的に
 捉え直しておられます。
 「現代ヨーロッパの主なる生命観は
  生命を生存競争 (闘争) を中心としてとらえようとする。
  (大日如来像は、) 生命の原型を和合と考える。」 (前出 p85)
 ってな具合に。   続く。

盛夏の朝顔
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盛夏の朝顔

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