日光・月光菩薩は女性像 173
本日が最終日となる 「国宝薬師寺展」。
もう一度この紹介サイトをご覧下さい。(サイトダウンです。)
かわりに薬師寺 金堂 薬師三尊像でご確認下さい。
前回、如来・菩薩様達は男性でも女性でもなく
中性であり 「素敵な人?」 を表現をしている 「像」 と記しました。
でも、どう見ても、日光・月光菩薩を制作した方は
「女性」 をモデルとしているとお思いになりませんか。
「仏様 (神様)」 は幾ら 「性」 を超越している存在と
哲学っても、やっぱり女性らしく見えます。
日光・月光菩薩のウエスト (腰) の鋭利なくぼ (窪) み。
各部分の曲線表現。
特に日光菩薩のバスト (胸) のふく (膨) らみ。
更に、ミロのビーナス (ヴィーナス) より
もう一回ひねりを加えた艶やかなS字曲線表現 (三曲法)。
曲線の持ち主が振る舞う事で曲線表現を醸し出したら、
もうそれこそ力仕事担当の男性が
うっとりしてしまうのは必然???
衣装ときたら
大胆なベアルック (bare look)。
肩だしのベアトップ (bare top)
背中出しのベアバック (bare back)
おへそだし、ベアーミドリフ (bare midriff)。
皮下脂肪が少な目な体を纏う布は
ローウエスト、絹薄地のラップスカート (wrap skirt) (裙)、
絹薄地の細巾ロングストール (stole) のみ。
装飾品 (アクセサリー) は
ティアラ (tiara) 感じの被り物 (宝冠)、
ゴージャス (gorgeous) なネックレス (necklace) 等。
とってもシンプルな出で立ち。
殆ど衣装を付けないお姿で、サマ (様) になるのは
当然、女性に間違い有りません。
少し頂けないのが、
ふっくらお顔は未だよろしいのですが、
ネックライン (首筋) のたぷたぷさ。
しかしながら、素敵な女性ですので目に入らない事に・・・・・。
何せ、スレンダー (slender) な姿態が
絶賛されるようになったのは、ほんの100年の歴史なのですから。
その日光・月光菩薩さん達は、
漸く、彼女らのスイートスポット、奈良薬師寺に帰れます。
「禁断の後ろ姿」 を約二ヶ月半も衆目に晒され、
さぞや苦痛を覚えられたのではないかと心配しています。
続く。
雨に似合う菖蒲
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