お得な生活の日々暮らし 154
お得な生活ってホントにお得?
「得」
解字は形声。行人偏は歩む・佇む。原義は歩いていて財物を
拾い取ること。引いて広く、うる (利益の意) に用いる。
今日日、歩かなくても、クリック一発で手元に届く時代。
何とコンビニ (convenience) でございましょう。
歩く事を忘却させられ、大地との触れ合い感消失。
お得見せかけ選択肢からの意志無きセレクト (select) 強制。
五感を麻痺させる情報シャワー (shower) の嵐。
動く事を忘れさせた事による、おでぶさん現象。
挙げ句の果ては 「健康グッズ」 お得情報。
ってな具合の螺旋上的経済発展構造。
市場経済原理主義による文化形成にはとっても頭が下がります。
ほんの一握りの仕掛け側と圧倒的多数の仕掛けられ側。
グローバリズム (globalism) の演出者達の
ディレクト (direct) に抗する事はなかなか・・・・・。
ウンニャ、「体を許しても、決して心は許しません。」
このもの云は変臭い???
四の五の申し上げるのもメンドイので
この一線迄は、一応、許容した事にしておきます。
しかしながら、
日本古来より脈々と連なる
「ほのぼの温か日本文化」 崩しは真っ平御免被ります。
他者との触れ合いを分断する市場経済原理主義。
儒の根本思想の 「他者への配慮欠如世界創出」 はいけません。
それって、とっても 「野暮」 っちゅうもんですよっと。
お得に見せる単純数字演出 (騙し) 日頃皆さん目にしています。
980円・・・・・1,000円に満たない額 20円。
1,980円・・・・・2,000円に満たない額 20円。
2,900円・・・・・3,000円に満たない額 100円。
3,900円・・・・・4,000円に満たない額 100円。
3桁か4桁か、
千円札1枚消費領域か、2枚か、
これは、結果的には千円札2枚を消費して
2枚の十円銅貨を得る事になるわけですが、
家庭内財務大臣の奥様方は 「この20円」 に多大な享楽を
お感じになるみたいです。
(消費税が付加されていますのであくまでも消費感覚です。)
消費税導入後、今からほんの少し前まで、
プライスカード (値札) には消費税込価格の表示義務は
有りませんでした。
消費者は実質1,980円+99円= 2,079円
お財布から消失するのですが、
なぜか 「1,980円」 のお買い物感覚なのです。
お店 (デパート等) と享楽を甘受したい消費者の
スイートな密月は続きましたが、
無粋な感性のない組織団体と無感覚の政府官僚により
この何とも云えない甘美な感覚世界を崩壊させてしまいました。
(プライスカードにお値段が2行記載される事になったのです。)
しかしながら、家庭内財務大臣の奥様方は2行の数字の内、
大きく記載されている 「1,980円」 しか見えないみたいです。
続く。
鶴と寒梅
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