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2007年11月18日 (日)

二代目瀬川菊之丞(路考) 143

 芳澤あやめ       (1673~1729) 数え57歳
 初代瀬川菊之丞   (1693~1749) 数え57歳
 二代瀬川菊之丞   (1741~1773) 数え33歳
 彼らの女形三代で約100年間。
 後の経済学者、
 コンドラチェフ (Kondratiev 1892~1938 ロシア)
 シュンペーター (Schumpeter 1883~1950 オーストリア) らに
 依る50年超長期経済循環論は、
 彼ら3人の生きた江戸時代に既に事象として発現しています。
 好況期は
 荻原重秀 (勘定奉行=財務大臣) が画策した 「元禄時代」 と
 田沼意次 (老中=総理大臣) がトライした 「明和 ・安永時代」。
 「コンドラチェフの波」 にドンピシャです。
 この好況期を繋ぐ不況期の時代を担った方が、
 江戸幕府、中興の祖を云われる徳川吉宗と彼の側近。
 どんな不況期でも、この世に於いて 「お遊び産業」 は健在です。
 量は減ってもクォリティ (quality) の高い物は存在し続けます。
 例えば、「高級料亭」 「高級クラブ」 等々。
 でなければ、昨今、巷を騒がす、前防衛官僚らの役得は
 存在しなくなるのです。
 これらが無ければ、皆さん 「(冷?) 汗を流し」 てまで
 営為ご努力を決してされません。
 「高級ファッション」・・・・・・「衣」
 「高級料亭」・・・・・・・・・・「食」
 「高級豪邸」・・・・・・・・・・「住」
 「衣食足りて礼節を知る」 由もなく、
 「高級クラブ」 「高級芝居」 「高級ゴルフ場」 等々
 それらを繋ぐ移動手段としての 「高級車両」。
 額に汗せず、頭に汗したキャピタルゲイン (capital gain) ですので
 ご自分の懐 (ふところ) はちっとも痛みません。
 彼らの存在無しには、消費経済社会は円滑に進みません。
 頭に汗して彼らを目指すのもその様な利得を得んが為の所作。
 幻想が幻想を呼ぶ世界に憧れる由縁です。
 この 「高級産業」 (庶民にとっては高嶺の花=幻想) があってこそ
 総ての産業
 (「きんぎょの何とか」 みたいな「模倣産業」)
                    が可能になるのです。
 レディースファッション世界では、
 「オートクチュール (仏 haute couture)」
 「プレタ-ポルテ (仏 高級既製服)」 無しには、
 日本の 「カジュアル衣服飾産業」 は決して存在致しません。

 又、車の世界では
 Benz (ベンツ)、LEXUS (レクサス) 無しには、
 他の車種は存在不可能です。
 (スポーツカーを除く。あくまでも移動手段としての。)

 又々、食の世界では、
 「威勢の良いお兄さんがいて、
  白木のカウンター、
  旬のネタが美しく並び、
  味わい深いあがり (茎茶と粉茶を程良くブレンドしたお茶)、
  お口直しと除菌の決して甘過ぎないガリ (生姜) 等で
  世界を席巻した暖簾を潜る 『お鮨屋さん』」 無しには、
 「回転寿司」 の存在はあり得ません。
 「模倣される存在」 があってこその
 「紛 (まが) い物存在」 が浮かぶ世なのです。
 その 「模倣される存在」 がこの江戸時代では
 「歌舞伎役者」 「太夫・花魁」 の方々だったのです。
 彼ら ・彼女らの身に着ける 「もの」 を
 世の皆さんはこぞってマネッコしてしまうのです。
 彼ら ・彼女らは所謂、情報発信者。
 彼ら ・彼女らあってこそのファッション産業なのです。
 (何やら今の世も何ら変わりは無いとお思いになりませんか?)

 わたくしども、ZIPANGU (慈汎倶) の生業 (なりわい) は
 28匁シルクサテン (やわかいホントの生糸の絹布) を素材にした
 「部屋着 (アンダーウェア以外のインナーウェアー)」。
 ナイトガウン、ナイトワンピー等々のラグジャリーウェアー。
 「一度感触を味わったら、もう堪りません。」

 弊社の事は置いといて、瀬川菊之丞さんに。
 初代は上方出の方ですが、
 二代目は武蔵野国 (現在の東京) 出身。
 初代、瀬川菊之丞 (路考) が彼の美貌を見初め、
 ご自分の養子になさいます。
 二代目瀬川菊之丞の実父は農業従事者 (お百姓さん)。
 彼は、きっと以て、艶やかな姿形 ・目鼻立ちだったのでしょう。
 彼と初代は約50歳近くも離れています。
 初代が無くなった時 (1749年)、二代目は若干数えで9歳。
 その翌年に、中村座で亡き父供養の 「初舞台」。
 幻想が幻想を呼ぶ世界、
 瞬く間に、彼は女形歌舞伎俳優のトップに躍り出ます。
 お後は、世の常、彼 (彼女) はファッション界の寵児に。 続く。

菊薫る秋
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菊薫る秋

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