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2007年11月11日 (日)

あやめの弟子、瀬川菊之丞 142

 インフレ政策でこの世を謳歌した江戸元禄時代の真っ直中、
 そんな時勢に生を受けた方が
 芳澤あやめのお弟子さんになる、
 初代瀬川菊之丞 (1693~1749)。
 江戸庶民の生活レベルも向上し、
 庶民を癒す 「お芝居 (歌舞伎芝居)」 は更に大人気。
 (江戸幕府官僚及び彼らの奥様お嬢様、
  大奥お勤め女性官僚軍団の皆様も当然含まれます。)
 お芝居見物お出かけのお洒落ファッション着物も
 三井越後屋呉服店で手軽に調達できる時節柄。
 質実剛健 ・お義理に熱く逞しい男役を演じる男性と
 きめ細かく・たおやかな女役を演じる男性役者は
 大の人気者に奉られます。
 特に、女形 (おんながた・おやま) を演じる男性役者は
 女心を忘れざるを得ない女性陣?には憧れの的。
 あやめについて修行した、その時代若き初代瀬川菊之丞は
 一躍スターダム (stardom) に駆け上がります。
 梅沢富美男と早乙女太一感じの状況 ・情況。
 早乙女太一が演じる、男でも女でもない中性?感じの役者さん。
 この純粋無垢感じの女性 (男性) が醸し出す
 艶 (あで) やかで、艶 (つや) やかな 「人格」。
 穢れ無き?美しさ。
 誰しも一回は通過し、通過中の記憶が過 (よ) ぎりません?
 触れてしまったら壊れてしまいそうな厚み0.3㎜以下の
 バカラグラス細工感じの様相。
 初代瀬川菊之丞は上方出身ですが
 江戸芝居小屋を主に根拠地に活躍します。
 1704年に元号が変わり 「宝永 (1704~1711)」 となりますが
 未だ荻原重秀が勘定奉行で健在、インフレの世は続行中。
 しかしながら、泰平の世が続くと何故か警告感じの
 天 ・自然の悪戯が訪れます。
 1703年には関東大地震
 1707年には富士山噴火
 この噴火により、美しき富士におできが (宝永山) ・・・・・。
 宝永山につきましては、「富士山・芸者・日本・和心」 で。
 1709年には徳川綱吉、東山天皇が亡くなります。
 1712年に側用人、間部詮房 (1666~1720)
     幕府儒官、新井白石 (1657~1725) らにより
 荻原重秀は勘定奉行の職を解かれます。(インフレ政策の終了)
 江戸幕府 (政府) が幾らインフレ政策をストップしても
 「美味しい時代」 を過ごした方々に取りましては
 その味を忘れる事はできません。
 経済政策変更は
 中々消費経済社会にはすぐに浸透は致しません。
 まだまだ皆さん美味しい季節の余韻を甘受中。 続く。

菊薫る秋
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菊薫る秋

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