あやめと芭蕉の斬新性 135
松尾芭蕉が奥の細道の旅を終え、確立したと云われている
「不易流行」 俳諧感性理論。
不易 (ふえき) は変わらない事で不変と同義語。
流行はその時 (時節) のお好み。
不易流行は変わらない物とその時々の流行り物との一致目指し。
芭蕉の云わんとした意 (こころ) はよく分かりませんが、
思うに、
「常に世に受け入れられる 『新しさ』 を追い求める事。」 が
この日本でいにしえより脈々と続いてきた営為であり、
「温故知新」 を以てして、
新しい事にチャレンジする事が不変の真理と考えると
個々人のレベルでも、組織体 (企業) のレベルでも
皆さんご努力している日々の営みですよネ・・・?
「真理不変、表現の斬新さ」
螺旋状的歴史発展形成はどちら様も周知の事実。
特に、婦人服ファッション業界はこの連チャン ・連続。
三十一文字の発句部分、
十七文字のみでの宇宙表現、松尾芭蕉。
女性心をご自分の身を呈して獲得しようとした、芳澤あやめ。
このお二人の斬新性。
「粋で鯔背でお洒落」 とお思いになりませんか。
芳澤あやめさんに話を戻します。
彼の三男坊が初代、中村富十郎。( 「京鹿子娘道成寺」 が有名)
彼の心音 (根) は現代の中村富十郎に引き継がれています。
続く。
菊薫る秋
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