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2007年9月15日 (土)

女形 芳澤あやめの出現 126

 上方歌舞伎、やつし芸と云われる、和事 (やわらかごと)。
 当然、男女の究極の機微表現が要求されます。
 脚本は、当代随一の近松門左衛門
 「富 ・ 権力 ・権威」 が有るやさ男役は、名優、坂田藤十郎
 お後は、男性 ・女性共に憧れる 「素敵な女性の女優さん」。
 
 宝塚でしたら何の苦労もいりませんが、
 どっこい舞台女優さんは、1629年を以て 「罷り成らぬ」 との事。
 
 何時の時代に於いても、究極の素敵な女性は、
 国 ・国家を傾ける程の美貌と才能を持ち合わせたお方。

 所謂、 漢語では 「傾城 (けいせい)」。
  四文字熟語では 「才色兼備」 な女性。
  大和言葉なら 「艶やかで賢い」 女性。

 この 「女の中の女」、「極めつけの女性」 を
  「不細工な男性」 が熟 (こな) さなければならなかったのです。
 数多いらっしゃる女性方々から
 エントリー (entry) する事ですら難題にも関わらず?
 無骨者の男からですよ!!
 確かに、若衆歌舞伎の舞台子 ・色子 ・陰間の方は存在しました。
 しかしながら、キャピキャピお嬢さんは表現し得えても、
 「艶のある素敵な大人の女性」 を演じる事は不可能でした。
 
 そんな艱難辛苦を背負おいながら、
 女性の中の女性に成りきった 「素敵な男性」 が現れたのです。

 幾多の試練を乗り越え、苦行に次ぐ苦行を潜り抜け、
 未だかって誰もなし得なかった
 男性による 「艶のある大人の女性」 表現の獲得。
 そのお方は、「芳澤あやめ」 さんと云う 「男性」 だったのです。
                                                             続く。

秋は女郎花
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秋は女郎花

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