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2007年7月13日 (金)

高尾太夫、姫路へ趣く  94

 榊原政岑の瓢箪から駒感じで 「姫路城主」 昇進。
 「参勤交代」 制度故の1年置きとは云え姫路暮らし生活変化。
 いと (愛) しの高尾太夫とは
 離ればなれになるデスティニー (destiny)。
 若さもあり1年位の距離を隔てた 「恋」 の行きへに
 何も心配しない迫力の政岑でしたが
 いざ殿となっての姫路暮らしだけでは 「心の隙間」 が。

 そんなこんなで、お江戸№1キャリアの高尾太夫さんを
 姫路に呼ぶ事を企図する榊原政岑。
 
 吉原ファンタジック空間お勤めの超高級キャリア、
 高尾太夫さんを仕事場からリタイヤーして貰う為には、
 巨万の富が必要でした。
 政岑にとっては 「殿」 ですので、富の心配は全く不要です。
 やや気にかかるのは、「世間の目」。
 「やりたくてもできない。」 不埒な方々の怨嗟と嫉妬が
 彼を虎視眈々と待ち構えています。
 (吉原キャリア女性の身請けはこれが初めてではございません。)
 
 しかし、そんな事は何のその、
 政岑は彼女を形 (なり) 振り構わず
 「姫路城主」 の奥様のお一人にしてしまいます。
 ここの所が、「いなせで粋」 な点。

 お二人には幸せな日々の暮らしが実現する次第です。

 とは云え、やがて、ケチケチ (緊縮財政政策) 作戦
 継続中の日本のリーダー徳川吉宗に
 「その旨」 を報告する輩が出てきます。
 組織での「決まり事」、確か野菜の 「ほうれんそう」。
 必ず嫉妬気味で無粋な方々は上司に 「報告・連絡」 をします。
 人様の恋路には触れないのが 「通」。 続く。

雨の朝顔
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雨の朝顔

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