高級紳士服地のウール Ⅹ 84
この時期の日本は 「梅雨」 の季節。
今でも 「食」 のベースを担う 「お米」。
外圧により、国内食料自給率が40%台にされ
青息吐息の状況でも生産量は №1 です。
その 「稲作」 にとっての滋養である 「水」。
温帯モンスーン気候、我が日本で水をもたらす時期の梅雨。
人間に取りましては、じとじとして鬱陶しくても、
「お米」 にとっては、欠く事のできないお日柄になります。
じめじめ蒸し暑いこの季節、昨今は二酸化炭素を出す事能わずで
専ら 「cool biz.」 とか。
今年のドイツ北部のリゾート地ハイリンゲンダムでが開催された
G8サミット (主要国首脳会議) の中心議題は
「地球温暖化問題」。
長い歴史を持つヨーロッパの国々の
「大人の倹約策」 と
未だ浅い歴史にも関わらず、世界経済を引っ張り続けるアメリカの
「貪り消費を止められない事情故、やんちゃな弥縫 (びほう) 策」
とのせめぎ合い。
その間 (はざま) で生真面目にも
「京都議定書」 を遵守しようとする日本。
ほんの僅かな二酸化炭素削減策、政府御用達の 「cool biz.」。
涼しいとされる 「サマーウール」 が
ジャケット (上衣) を脱げないお洒落なビジネスマンの味方。
基本的にはウールは防寒を旨としています。
綿と麻はその点防暑用途可ですので問題がありませんが、
すぐ皺 (しわ) になってしまう弱点を持っています。
よれよれのスーツではいくらファッションと演出 (騙) されても
折り目正しいお仕事には似合いません。
そこでの登場が皺になりにくいサマーウールの登場です。
長毛 ・極細の糸を使用し、ざっくり織りした生地でのスーツ。
とは云っても、一歩外に出たら 「アッッジー」 の世界。
そこを我慢が 「ファッションの基本」。
ファッションには暑さ寒さ論理は決して通用いたしません。
又、「汗をかく」 事も 「メタボ」 の対策になるやも???
羊毛の話をしたいが為に
絹(シルク)→麻(リネン)→綿(コットン)→毛(ウール)
の四つの天然繊維につきまして展開しました。
「粋と鯔背な江戸時代」 と 何処に繋がりが有るのかと訝る皆様
次回をお楽しみに。 乞うご期待。 続く。
雨に煙る菖蒲
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