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2007年6月23日 (土)

高級紳士服地のウール Ⅹ 84

 この時期の日本は 「梅雨」 の季節。
 今でも 「食」 のベースを担う 「お米」。
 外圧により、国内食料自給率が40%台にされ
 青息吐息の状況でも生産量は №1 です。
 その 「稲作」 にとっての滋養である 「水」。
 温帯モンスーン気候、我が日本で水をもたらす時期の梅雨。
 人間に取りましては、じとじとして鬱陶しくても、
 「お米」 にとっては、欠く事のできないお日柄になります。
 
 じめじめ蒸し暑いこの季節、昨今は二酸化炭素を出す事能わずで
 専ら 「cool biz.」 とか。
 今年のドイツ北部のリゾート地ハイリンゲンダムでが開催された
 G8サミット (主要国首脳会議) の中心議題は
 「地球温暖化問題」。
 長い歴史を持つヨーロッパの国々の
 「大人の倹約策」 と
 未だ浅い歴史にも関わらず、世界経済を引っ張り続けるアメリカの
 「貪り消費を止められない事情故、やんちゃな弥縫 (びほう) 策」
 とのせめぎ合い。
 その間 (はざま) で生真面目にも
 「京都議定書」 を遵守しようとする日本。
 
 ほんの僅かな二酸化炭素削減策、政府御用達の 「cool biz.」。
 涼しいとされる 「サマーウール」 が
 ジャケット (上衣) を脱げないお洒落なビジネスマンの味方。
 基本的にはウールは防寒を旨としています。
 綿と麻はその点防暑用途可ですので問題がありませんが、
 すぐ皺 (しわ) になってしまう弱点を持っています。
 よれよれのスーツではいくらファッションと演出 (騙) されても
 折り目正しいお仕事には似合いません。
 そこでの登場が皺になりにくいサマーウールの登場です。
 長毛 ・極細の糸を使用し、ざっくり織りした生地でのスーツ。
 とは云っても、一歩外に出たら 「アッッジー」 の世界。
 そこを我慢が 「ファッションの基本」。
 ファッションには暑さ寒さ論理は決して通用いたしません。
 又、「汗をかく」 事も 「メタボ」 の対策になるやも???

 羊毛の話をしたいが為に
 絹(シルク)→麻(リネン)→綿(コットン)→毛(ウール)
 の四つの天然繊維につきまして展開しました。
 「粋と鯔背な江戸時代」 と 何処に繋がりが有るのかと訝る皆様
 次回をお楽しみに。 乞うご期待。 続く。

雨とあやめ
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雨に煙る菖蒲

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