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2007年5月15日 (火)

亜麻 リネンと苧麻 ラミー Ⅳ 64

 服素材として麻の代表である亜麻 (リネン) と苧麻 (ラミー)。
 どちらが良いかは 「好き嫌い」 領域ですが、
 どちらが 「高価」 かと云いますと
 断然、亜麻 (リネン) に軍配が上がります。
 これは、経済原則である 「希少性」 に他ありません。
 苧麻は毎年同じ所で栽培可能ですが、
 亜麻はなぜか 「我が侭」 で同じ畑で稔ってくれません。
 亜麻 (リネン) 栽培は7年の 「輪作」 が必要との事です。
 故に、勢いリネンの方が高価となり 「贅沢品」 と見なされます。
 所謂、「高い物は イ・イ・物だ。」 と云う所の分野に。
 ご自分にとっての 「好き嫌い」 領域を超えた範疇に突入です。

 概して、亜麻 (リネン) は寒い地方で育ちます。
 一方、我が国、日本では温暖な地域で生育する苧麻 (ラミー) が
 専ら、服素材として長い年月 (としつき) 使用されていました。
 日本での亜麻 (リネン) 栽培は
 未だ最近の明治初期、お隣ロシアより北海道に導入されました。
 一昔前の夏の高級着尺 (夏用お着物) だった
 「越後上布」 「奈良晒」 「薩摩上布」 等は苧麻が原料です。

 今現在は、麻素材は夏用の
 「高級紳士ワイシャツ」 「お洒落なハンカチ」
 「ベッドのシーツ」 「素敵なテーブルクロス」
 又、水に触れるても丈夫な (織り目がつまり水を通しにくい)
 「帆布」 「天幕」 「消防用ホース」 等に使用されています。 続く。

爽やかな菖蒲
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あ や め

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