「綿」ファッション(fashion)Ⅶ 71
絹素材の絢爛豪華な 「衣装」 を纏える方はホンの一握り。
徳川宗家
徳川幕府の官僚 「旗本」
徳川御三家、御三卿
国持ち外様大大名と一部の譜代大名
らの皆さんの 「お嬢さん」 と 「奥様」 と 彼らの 「イイ人」。
禁裏の回りを取り巻く方々
そして忘れてならないのは、殿方を幻想の世界に誘って下さる
「才色兼備な方々」
以外の女性 (男性も含む) は、「綿素材の衣装」 で
素敵さ・美しさ・艶やかさを競わなければなりませんでした。
絹に比して染色性が悪い綿素材
それにも増して、表出できる 「色」 は、
「藍」 「茶」 「無彩色」 だけと徳川官僚に規制されています。
「紅」 「紫」は以ての外。
しかしながら、規制される事に依って
醸し出される 「知恵」 と 「業」。
日本人の痒い所に手が届く
素敵で繊細な感性がここで登場します。
この感性が 「粋の構造」 を生む事に。 続く。
尚、「藍」 「茶」 「無彩色」 に関する詳しい事は
「江戸の流行色 四十八茶 百鼠 藍」 をご覧下さい。
あ や め
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