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2007年3月 7日 (水)

大奥組織階層 着物で差異 29

 「江戸時代の女性衣装」をご覧下さいますとお分かり頂けますが、
 大奥でお勤めするキャリア女性の正装 (本式服) は
 お中臈を境として、明確に着用アイテムが異なります。
 そのアイテムは 「打掛」 です。 (略式服も同じ)
 小袖着物の上に、もう一着羽織る着物。 打掛はお中臈以上のみ
 シーズンは春 ・秋 ・冬用と夏用とのわかれています。
 正装 (本式服) 以外のお勤め着 (略式服と平服)もあります。
 季節とお仕事内容でそれぞれ衣装を変化させていました。
 差異表示としての着物アイテムの詳細は
 「江戸時代の女性衣装」 で確認して下さい。

 大奥組織の階層は文献確認をしてませんので不明確ですが、
 御殿女中 (江戸城大奥キャリアー女性) 階層を
 会社組織の縦割り階層に比して見ますと、

上臈御年寄  顧問
御年寄  社長
御中臈  総務部長    <将軍お世話係担当職>
 
御右筆  総務書記課長
表使  総務外交課長
御次(おつぎ)  総務宴会課長
御切手  総務警備課長
呉服の間  衣装製作課長 着物縫製担当=お針子さん
 
御三の間  総務雑用係長
御仲居  食事担当係長
御火の番  火事担当係長
御使番  総務渉外係長
御末(おすえ)  清掃・水汲み・風呂番などの雑務担当
     係長見習い、或いは、一発逆転 御中臈へも
 
部屋方  平社員 御年寄 等の個人雑務担当

 ってな感じになり、部長以上、課長、係長の階層で、
 概ね、お召しなれる着物で差異表示をしていた様です。 続く。

蕾の桜
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蕾の桜

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