粋(いき)・鯔背(いなせ)と服 1
粋(いき)・鯔背(いなせ)とは、早速、広辞苑を引いてみます。
いき 【粋】 (「意気」 から転じた語)
1 気持や身なりのさっぱりとあかぬけしていて、しかも色気を
もっていること。
歌舞伎、浮名横櫛
「その粋 (スイ) な多左衛門どのなればこそ、
かうした粋なお富さんを」
2 人情の表裏に通じ、特に遊里 ・遊興に関して精通していること。
また、遊里 ・遊興のこと。 「粋筋」 ⇔ 野暮 (ヤボ)
すい 【粋】
1 まじりけのないこと。「粋美」 「純粋」 「生粋 (きっすい)」
2 すぐれたもの。「粋を集める」 「抜粋」
3 (「推」の字を当てる説、「すき(好)」 の音便とする説などもある)
人情に通じ、ものわかりのよいこと。特に、花柳界または芸人
社会などの事情に通じて、挙止行動、自らその道にかなうこと。
また、その人。いき。
好色一代男 六
「粋らしき男ははまらせ、初心なる人には泪こぼさせ」。
「粋人」「無粋 (ブスイ)」
いなせ 【鯔背】
(一説に、江戸日本橋魚河岸ウオガシの若者が
髪を 「鯔背銀杏 (イナセイチョウ)」 に結っていたところから)
粋 (イキ) で、いさみはだの若者。また、その容姿や気風。
と説明しています。
どうも判ったようで、良く解らないと思いませんか?
新村出 ・新村猛の父子を以てしても、
「感性」 「情緒」 「心音(根)」 は文字表現、能わずって所です。
「感じる。」 事ですので、致し方ないのかも知れませんが・・・。
故に、「いき」 「すい」 「いなせ」 と云う響きに
皆さんそれぞれイメージがお有りと思いますが、
ここでの展開は、あくまでも、ZIPANGU 的解釈ですので、
前もってお含み頂けますと 「嬉しゅう」 ございます。 続く。
<粋(いき)・鯔背(いなせ)と服 の主な目次>
「寅」 さんの台詞、啖呵売 | ⇒ | 「フーテンの寅さんの 「粋」」 |
「寅」 さんのお召しもの | ⇒ | 「寅さんファッションは粋?」 |
庶民の方々の特権です | ⇒ | 「庶民 ゆえの 粋 ・ いなせ」 |
最初は皆さん成り上がり | ⇒ | 「庶民 だから 粋・いなせ」 |
旧江戸城お住まい人の厳かさ | ⇒ | 「庶民 こその 粋・いなせ」 |
微妙が醸し出す存在感の粋 | ⇒ | 「有るようで無いもの」 |
上杉謙信 ・織田信長の粋 | ⇒ | 「無いようで有る(夢・幻)」 |
粋の原点は江戸時代の着物 | ⇒ | 「着物がファッションに」 |
粋の原初は婆娑羅の織田信長 | ⇒ | 「信長のファッション感性」 |
洗練された粋なのかも? | ⇒ | 「東福門院は宮中に着物を」 |
春日局は粋な母 | ⇒ | 「春日局、武家文化を死守」 |
規制が粋を生み出す | ⇒ | 「江戸ファッション規制」 |
粋な見返り美人 | ⇒ | 「浮世絵師、菱川師宣」 |
粋な関係? | ⇒ | 「尾形光琳と中村内蔵助」 |
粋な色づけ | ⇒ | 「春信 fashion誌をカラー化」 |
粋な政治家? | ⇒ | 「田沼意次はケインジアン」 |
粋で鯔背な消防士 | ⇒ | 「江戸の消火は破壊消防」 |
この時代が生んだ天才 | ⇒ | 「江戸時代の鬼才 平賀源内」 |
遠距離恋愛なんの園 | ⇒ | 「いなせで粋な榊原政岑」 |
女と男のいき世界 | ⇒ | 「粋で才色兼備な高尾太夫」 |
自ら粋を貫く徳川宗春 | ⇒ | 「粋な徳川宗春 v.s. 吉宗」 |
粋な男の艶やかさ | ⇒ | 「女形とは女心に触れたお方」 |
千両役者 なんのその | ⇒ | 「団十郎を凌ぐ芳澤あやめ」 |
あやめ心を継ぐ女形 | ⇒ | 「あやめの弟子、瀬川菊之丞」 |
梅 と 雪 そろそろ、梅の蕾が開きましたでしょうか? |
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