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2007年1月11日 (木)

粋(いき)・鯔背(いなせ)と服 1

 粋(いき)・鯔背(いなせ)とは、早速、広辞苑を引いてみます。

 いき 【粋】 (「意気」 から転じた語)
1 気持や身なりのさっぱりとあかぬけしていて、しかも色気を
  もっていること。
  歌舞伎、浮名横櫛
  「その粋 (スイ) な多左衛門どのなればこそ、
   かうした粋なお富さんを」
2 人情の表裏に通じ、特に遊里 ・遊興に関して精通していること。
  また、遊里 ・遊興のこと。 「粋筋」  ⇔ 野暮 (ヤボ)

 すい 【粋】
1 まじりけのないこと。「粋美」 「純粋」 「生粋 (きっすい)」
2 すぐれたもの。「粋を集める」 「抜粋」
3 (「推」の字を当てる説、「すき(好)」 の音便とする説などもある)
  人情に通じ、ものわかりのよいこと。特に、花柳界または芸人
  社会などの事情に通じて、挙止行動、自らその道にかなうこと。
  また、その人。いき。
  好色一代男 六
  「粋らしき男ははまらせ、初心なる人には泪こぼさせ」。
  「粋人」「無粋 (ブスイ)」

 いなせ 【鯔背】
 (一説に、江戸日本橋魚河岸ウオガシの若者が
  髪を 「鯔背銀杏 (イナセイチョウ)」 に結っていたところから)
  粋 (イキ) で、いさみはだの若者。また、その容姿や気風。

 と説明しています。

 どうも判ったようで、良く解らないと思いませんか?
 新村出 ・新村猛の父子を以てしても、
 「感性」 「情緒」 「心音(根)」 は文字表現、能わずって所です。
 「感じる。」 事ですので、致し方ないのかも知れませんが・・・。
 故に、「いき」 「すい」 「いなせ」 と云う響きに
 皆さんそれぞれイメージがお有りと思いますが、
 ここでの展開は、あくまでも、ZIPANGU 的解釈ですので、
 前もってお含み頂けますと 「嬉しゅう」 ございます。 続く。

粋(いき)・鯔背(いなせ)と服 の主な目次

「寅」 さんの台詞、啖呵売  「フーテンの寅さんの 「粋」」
「寅」 さんのお召しもの  「寅さんファッションは粋?」
庶民の方々の特権です  「庶民 ゆえの 粋 ・ いなせ」
最初は皆さん成り上がり  「庶民 だから 粋・いなせ」
旧江戸城お住まい人の厳かさ  「庶民 こその 粋・いなせ」
微妙が醸し出す存在感の粋  「有るようで無いもの」
上杉謙信 ・織田信長の粋  「無いようで有る(夢・幻)」
粋の原点は江戸時代の着物  「着物がファッションに」
粋の原初は婆娑羅の織田信長  「信長のファッション感性」
洗練された粋なのかも?  「東福門院は宮中に着物を」
春日局は粋な母  「春日局、武家文化を死守」
規制が粋を生み出す  「江戸ファッション規制」
粋な見返り美人  「浮世絵師、菱川師宣」
粋な関係?  「尾形光琳と中村内蔵助」
粋な色づけ  「春信 fashion誌をカラー化」
粋な政治家?  「田沼意次はケインジアン」
粋で鯔背な消防士  「江戸の消火は破壊消防」
この時代が生んだ天才  「江戸時代の鬼才 平賀源内」
遠距離恋愛なんの園  「いなせで粋な榊原政岑」
女と男のいき世界  「粋で才色兼備な高尾太夫」
自ら粋を貫く徳川宗春  「粋な徳川宗春 v.s. 吉宗」
粋な男の艶やかさ  「女形とは女心に触れたお方」
千両役者 なんのその  「団十郎を凌ぐ芳澤あやめ」
あやめ心を継ぐ女形  「あやめの弟子、瀬川菊之丞」

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粋な梅
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梅 と 雪
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そろそろ、梅の蕾が開きましたでしょうか?

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