佐野源左衛門常世と北条時頼 37
その際、団らんの一時 (ひととき) での会話。
常世 「こんなやつれた生活をしていますが、私も鎌倉武士、
もしも、鎌倉に一大事あれば一目散に馳せ参じる覚悟。」と
お坊さん 「・・・。」 (愛想が無いと思いません?)
ここでその時を迎えます。 その年の秋、鎌倉に騒動勃発。
佐野源左衛門常世は未だ貧乏生活から脱せず、
痩せ馬で 「イザ、鎌倉」 と駆けつけます。
鎌倉で待ち構えていたのが北条時頼(=お坊さん)と云う筋書き。
ここで前回紹介した、松、桜、梅の生木を思い出して下さい。
そして、時頼から常世へのご褒美は、
1 上州 (群馬県) 松井田の庄
2 越中 (富山県) 桜井の庄
3 加賀 (石川県) 梅田の庄 と云う塩梅です。
もうすぐお正月を迎える時期ですので
「竹」 で豊後竹田の庄でも、とは思いますが、
九州大分県ですから如何にフィクションでも
設定しずらかったのかも知れません。
本当の所は 「松竹梅」 に拘らなかった原作者にお聞きしないと。
続く。
尚、この時代の衣装は 「平安後期~鎌倉時代の衣装」
でご覧下さい。
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