鎌倉五山の順列 42
鎮護国家を担う奈良仏教 (南都六宗)。
調伏 ・安産祈願 ・極楽浄土へのパスポートを担う平安仏教。
そして、国家統治 (武家) 参謀 ・中国語通訳を担う鎌倉新仏教。
鎌倉武士軍団の庇護を受けて臨済宗は大きく羽ばたきます。
通称、鎌倉五山と云われるお寺の出来上がり順列は、
寺名 | 開山年 | 創立者 | 初代住職 |
浄妙寺 | 1188年 | 足利義兼 (?~1199) |
退耕行勇 (日本) (1163~1241) |
寿福寺 | 1200年 | 北条政子 (1157~1225) |
栄西 (日本) (1141~1215) |
建長寺 | 1253年 | 北条時頼 (1227~1263) |
蘭渓道隆 (南宋) (1213~1278) |
円覚寺 | 1282年 | 北条時宗 (1251~1284) |
無学祖元 (南宋) (1226~1286) |
浄智寺 | 1283年 | 北条師時 (1275~1311) |
大休正念 (南宋) (1215~1289) |
お寺の建立された順序で記しましたので上になるのですが、
浄妙寺の建立時の名前は 「極楽寺」 です。
創建当時の宗派は真言密教 (真言宗) でした。
1257~1259年頃に臨済宗に変わったとの事です。
足利義兼は前九年(1051~1062)・後三年(1083~1087)の役
で名を馳せた源義家 (1039~1106) のお孫さんです。
話が逸れますが、
前九年 (諍い期間12年間) 後三年 (諍い期間5年間)
前 ・後は単純に前半・後半?
九年 ・三年は何に当たる 「年」 なのか不明です。
この命名の経緯 (いきさつ) をご存じの方はお知らせ下さい。
北条師時は10代執権で、北条時宗(8代執権)の養子になり、
時宗の実子の北条貞時(9代執権) (1271~1311) の次の執権。
(執権職は1301年~1311年の間)
しかしながら、実権は北条貞時に握られていました。 続く。
☆ 格付けランキング
1 建長寺 2 円覚寺 3 寿福寺 4 浄智寺 5 浄妙寺
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