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2006年8月21日 (月)

柿衣 褐色 猩々緋 鳥子 煤竹59

 平安後期から鎌倉時代の新色

柿衣色 (かきそ) 柿衣色
(かきそ)
染料は柿汁 渋い色  平家物語
「柿の衣なんどこしらえて」
   
褐 (かち) 色 褐色
(かちいろ)
染料は藍 これも渋い  平家物語
「義澄は褐の直垂に黒糸威の鎧着て」

 室町時代の新色

猩々緋 猩々緋 染料は西洋茜とコチニールの交染?
日本永代蔵 「毛類は猩々緋の百間」
     
鳥子色 鳥子色 染料は梅の幹  虎明本狂言 吃
「鳥の子色の帷子の、肩のくわつと」
     
梅染 梅染 染料は梅の木や樹皮 満済准后日記
「四辻宰相中将来、梅染一重献之」
     
煤竹(すすたけ) 煤竹
(すすたけ)
染料は梅と榛 御湯殿上日記1533/4/6
「山よりとしとしの煤竹のつめたまいる」
     
栗色 栗色 染料は栗の皮とコチニール この色を
平安の世の方々 「落栗」 とみやび表現

 平安後期から鎌倉時代、室町時代と経るこの時空間に
 「新色」 が、如何に少ないか確認頂けると思います。
 これは、平安の世の時代 (とき) 迄に
 服色は殆ど網羅されていたと云っても過言でありません。 続く。

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