柿衣 褐色 猩々緋 鳥子 煤竹59
平安後期から鎌倉時代の新色
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柿衣色 (かきそ) |
染料は柿汁 渋い色 平家物語 「柿の衣なんどこしらえて」 |
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褐色 (かちいろ) |
染料は藍 これも渋い 平家物語 「義澄は褐の直垂に黒糸威の鎧着て」 |
室町時代の新色
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猩々緋 | 染料は西洋茜とコチニールの交染? 日本永代蔵 「毛類は猩々緋の百間」 |
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鳥子色 | 染料は梅の幹 虎明本狂言 吃 「鳥の子色の帷子の、肩のくわつと」 |
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梅染 | 染料は梅の木や樹皮 満済准后日記 「四辻宰相中将来、梅染一重献之」 |
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煤竹 (すすたけ) |
染料は梅と榛 御湯殿上日記1533/4/6 「山よりとしとしの煤竹のつめたまいる」 |
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栗色 | 染料は栗の皮とコチニール この色を 平安の世の方々 「落栗」 とみやび表現 |
平安後期から鎌倉時代、室町時代と経るこの時空間に
「新色」 が、如何に少ないか確認頂けると思います。
これは、平安の世の時代 (とき) 迄に
服色は殆ど網羅されていたと云っても過言でありません。 続く。
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