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2006年8月17日 (木)

紅梅 萌黄 二藍 香染 青鈍 57

 平安朝で作成されたカラー

紅梅 紅梅 染料は藍と紅花 晩冬11月~春2月色
染色以外に織物色と重色目あり
     
朽葉 朽葉 染料は紅花と刈安或いは支子 晩夏色
染色以外に織物色と重色目あり
     
萌黄 萌黄 染料は藍と刈安或いは黄檗 春カラー
染色以外に織物色と重色目あり
     
浅葱 浅葱 染料は藍と刈安或いは黄檗 初夏カラー
延喜縫殿式では淡い黄色で染料は刈安
     
二藍 二藍 染料は藍と紅花(紅藍) 主に夏カラー
二藍は 「襲色目(秋は夕暮れ)」
     
一斤染 一斤染 染料は紅花 庶民の春カラー
一斤染は「一斤染と紅色の違い過ぎ」
     
香染(こうぞめ) 香染
(こうぞめ)
染料は丁子(丁の花の蕾) 香料を染料として使用、トライしたのは源高明とも?
服自体に香りつきが既にこの時、素敵っ
     
純色(にびいろ) 鈍色
(にびいろ)
染料は樫などの樹皮  喪服カラー
源氏物語 葵 「濃き薄き鈍色どもを着つ」
「鈍色の直衣、指貫うすらかに衣がへ」
     
青純(あおにび) 青鈍
(あおにび)
染料は藍と鈍色 藍染め布を更に鈍色で染色主に喪服の色
帝の喪服色は 「錫紵 (しゃくじょ)」

 「二藍」、「一斤染」 は染め方法からの命名。
 香染は香料を染料とした事に因んだ命名。
 以上の色名 (色目) 以外の殆どが草木花から取った命名です。
 紅梅、朽葉、萌黄、浅葱の4点に代表して貰いましたが、
 ここに、平安朝の方々の創造溢れる色への拘り、
 先染め織物として色出しした布地 (絹) も存在しますが、
 それらの 「色」 を 「重色」 としてこの世に送り出してくれました。
 それらの 「色」 は 「襲色目と重色目」 をご覧下さい。

☆注意 あくまでもこのサイトおよび 「日本の服の歴史」 サイトは
  服飾布地カラーを前提にしています。
  源氏物語での、
  葵   「空の色したる唐の紙に・・・・・。」
  澪標  「空色の紙のくもらはしきに・・・・・。」
  等に  「空色」 が表現があります。それ以外にも。
        又、顔料色目も紹介しておりません。 顔料は次回に。
        この様に、太古~平安時代での 「色目」 を
        全て取り上げてはおりませんので悪しからず。

☆二藍、鈍色、青鈍の色の違いが良く分からない皆様へ
  ディスプレイの上から色をご覧下さい。
  色合いの違いがお分かり頂けると思います。

次へ。

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