綺麗な色はみやびの世に 60
鎌倉、室町の世に生きられた人々の色に比して、
自然と融和しようとした 「平安みやびな世」 の創造力ある方々の
発想に改めて驚きを抱きませんでしょうか?
微細に異なる色の妙味。
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紅梅 | ![]() |
桃色 |
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薄紅梅 | ![]() |
桜襲 |
上の4色の違いを 「時空間」 で変容させていた
「素敵な女性のお心」。
それをフォローし続け、エイドした
「意気な男性のお心」。
☆枕草子 「淑景舎春宮にまいり給ふほどの事などの段」 で
中宮定子さんが 「どの色を着用するか」 で悩んでいるシーン。
詳しいことは、そちらをご覧下さい。
やがて、余裕無き? 鎌倉、室町の (武) 力の男社会へ。
香り残る微妙な感性もかき消され、
経済的基盤の崩壊もあいまい、
幽玄~SABI (さび)~水墨モノトーンの世界に。
それにもめげず、小空間に宇宙観の入れ込み、
町衆(お金持ち)にも関わらず、
金ピカ (大金持ち) へのアンチテーゼへの
数寄茶の空間を以てしての意固地。
後の世の方々は、これをわび (WABI) と表現。
これらを消化 (昇華) した庶民軍団 (商人 ・職人さん達) が
今、伝承されている 「歴史」 の表舞台に初めて登場する事に。
ここで、繰り広げる夥しい 「流行色」 の数々。
次回は江戸時代に巷を騒がした色々へ。 続く。
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