« 無限の自然色数 44 | トップページ | 男性の皆様方へのお願い 46 »

2006年7月25日 (火)

植物名が色名の重色目 45

 少しだけ重 (襲) 色目の紹介をします。
 平安、雅の世の方々の2枚重ねた新色に付けた色名、
 その殆どが植物の名前、自然現象から命名されています。
 列挙してみます。 「襲色目と重色目」 をお立ち上げ下さい。
 (両サイド2色が布色でセンターがそれらで創られた新色です。)

<植物>
 梅、柳、桜、躑躅、桃、藤、若草、菫、山吹、卯の花、早蕨、楓、
 橘、楝、牡丹、葵、薔薇、杜若 (かきつばた)、若苗、百合、菖蒲、
 瞿麦 (くばく)、撫子、蓬、萩、紅葉、女郎花 (おみなえし)、
 尾花 (すすきの事)、桔梗、紫苑、竜胆、菊、鴨頭草(露草)、
 枯れ草、朽ち葉、椿、松、檜皮、葡萄 (えび)、木賊 (とくさ)、篠。
<自然現象>
 初雪、氷。
<動物>
 虫。 (何虫かは不明ですが全体が青味のある虫と思われます。)
<感情?>
 苦い (狩衣メンズカラーで、渋い色を苦いと表現か。)
 
 圧倒的に樹 ・木 ・草 ・花 ・葉から色名を借用しています。
 驚く事に、枯れた草・葉までエントリーしています。
 これら、日々刻々と変化する自然の様を、
 この時代の (とき) 女性の方々は臆せず果敢に、
 ご自分の服色に取り入れ、自然の美しさに同化しようと
 鋭意ご努力なされた繊細な心配りには・・・・・。 続く。

|

« 無限の自然色数 44 | トップページ | 男性の皆様方へのお願い 46 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 植物名が色名の重色目 45:

« 無限の自然色数 44 | トップページ | 男性の皆様方へのお願い 46 »