植物名が色名の重色目 45
少しだけ重 (襲) 色目の紹介をします。
平安、雅の世の方々の2枚重ねた新色に付けた色名、
その殆どが植物の名前、自然現象から命名されています。
列挙してみます。 「襲色目と重色目」 をお立ち上げ下さい。
(両サイド2色が布色でセンターがそれらで創られた新色です。)
<植物>
梅、柳、桜、躑躅、桃、藤、若草、菫、山吹、卯の花、早蕨、楓、
橘、楝、牡丹、葵、薔薇、杜若 (かきつばた)、若苗、百合、菖蒲、
瞿麦 (くばく)、撫子、蓬、萩、紅葉、女郎花 (おみなえし)、
尾花 (すすきの事)、桔梗、紫苑、竜胆、菊、鴨頭草(露草)、
枯れ草、朽ち葉、椿、松、檜皮、葡萄 (えび)、木賊 (とくさ)、篠。
<自然現象>
初雪、氷。
<動物>
虫。 (何虫かは不明ですが全体が青味のある虫と思われます。)
<感情?>
苦い (狩衣メンズカラーで、渋い色を苦いと表現か。)
圧倒的に樹 ・木 ・草 ・花 ・葉から色名を借用しています。
驚く事に、枯れた草・葉までエントリーしています。
これら、日々刻々と変化する自然の様を、
この時代の (とき) 女性の方々は臆せず果敢に、
ご自分の服色に取り入れ、自然の美しさに同化しようと
鋭意ご努力なされた繊細な心配りには・・・・・。 続く。
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