一斤染と紅色の違い過ぎ 42
一斤染は 「聴 (ゆる) し色」 と云う事で、
平安の世の庶民の方々が着る事を許された服色でした。
「紅」 色はエスタブリッシュの方のみ許された服色です。
ここで、一斤染と紅色を比較してみます。
絹一疋(いっぴき、約40cm巾26m)の生地を染める紅花量は、
一斤染 約600g 紅色 約12kg だったそうです。
紅色の色出しには、一斤染に要する紅花の約20倍の量が必要
と云う現実が突きつけられていた様です。
貨幣換算ができませんので、感覚的にしか分かりませんが、
かなりの高コストがかかったと予想できます。
一斤染
紅色
上記の様な色合いです。
一斤染もソフトサーモンピンクぽくって中々良き色に思いますが。
色の道は、何て云っても、
「好き ・嫌い」 の感覚 ・感性ですので・・・・・。
いやはや何ともこればっかしは・・・・・。 続く。
☆ お着物は絹一疋の半分、一反(約13m)で出来上がります。
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