卑弥呼の贈り物 茜・藍染の絹31
それで、染料のお話へ。
以前にお話しした魏志倭人伝239年での
魏王から卑弥呼さんへのプレゼントの化粧品?の他に、
赤い錦織、茜染めの絹織物、藍染めの絹織物がありました。
その様な素敵なプレゼントのお返しとして、
243年に、卑弥呼さんが魏王への贈り物として、
茜染めの絹織物、藍染めの絹織物を用意したそうです。
ですので、この時には既に浸染色をしていた事になります。
これ以前と万葉の庶民方々までは、
摺染(すりぞめ)で着色していた感じ。
摺染は色のついている土、花、葉の汁を、
布に擦りつけて布に色をつける方法です。
加工した着色布ではないですが、
万葉集、 「月草に」 の鴨頭草 (つきくさ) の花、
(今の露草) で有名な縹色。
山道、野道歩きで布に色がつきますが、滴 (しずく) ですので、
すぐ色落ちしていまい、長持ちはしないそうです。
(故に、つきくさは男心と女心の移ろい易い気持ちを・・・・・。)
浸染色に戻って、茜染め・藍染めは、
今でも浅草、日暮里、蒲田等の手芸・手染め関係を扱っている
お店で染め原料を求められし、又、それ以外の色原料も有ります。
(東京地区以外は分りません。ご免なさい。)
茜は赤根で、茜の根が染料。 黄味の赤が出せる。
藍はタデアイの葉が染料に。 インディゴブルーが出る。
とは云え、今では殆どが化学染料で染められています。 続く。
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