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2006年6月21日 (水)

顔料 卑弥呼の化粧品 28

 赤と紫を語り過ぎで他の 「色」 が
 焼き餅を焼くといけませんので、他の色についても。
 先ずは顔料 (彩色用絵の具材料) から。
 最初は土。 それから石。 次に有機顔料と段々進化しました。
 今現在、日本で確認できる一番古い装飾絵は、
 長崎盛輝氏に依りますと、
 北九州地区に密集している竪穴古墳だそうです。
 その顔料は、
  酸化鉄 赤鉄鉱を含んだ赤色の粘土等を焼いて作るとの事。
  黄色の粘土      白 白色の粘土
  石を粉にしたもの     不明瞭
 黒 鉄とマンガンを含んだ黒色の鉱物と炭素?
 これらの装飾古墳はいつ頃のものかは、今現在不明との事。
 「魏書東夷伝倭人条」 通称、魏志倭人伝の239年に
 魏王の曹叡か曹芳が
 (曹叡ならお爺さんが三国志で有名な曹操です。) 
 倭王の卑弥呼への贈り物として、
 「真朱 (朱) と鉛丹を各50斤」 とあるそうです。
 朱は辰砂 (しんしや)、硫化水銀で、
 その辰砂は黄味の赤の顔料の原料です。
 鉛丹は四酸化三鉛で、その粉末は橙味の赤。
 卑弥呼さんは、赤系2色の化粧品?を
 プレゼントされていたみたいです。 
 彼女のセンスで赤系2色を混色して新色赤を創り出し、
 「お洒落」 しておられたと思い描くのは、・・・・・。  続く。

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