漢方薬と染料はお友達 32
「命あっての物種。」 の様に、健やかな体を持ち得ないと、
服の 「お洒落」 ができなかったみたいです。
それは、当然の事ですよね。 山内一豊の奥様のお千代さん。
長崎盛輝氏に依りますと、
何と、染料の原初は 「漢方薬」 だったようです。
染料 | 効 能 | 媒染剤 | 抽出色 | |
蘇芳 | 便通薬 | 灰汁 | 蘇芳色 | 紫味の赤 |
紅花 | 婦人病 | 灰汁 酢 | 紅色 | |
茜根 | 解熱剤 | 灰汁 | 緋(あけ) | 黄味の赤 |
黄檗 | 胃腸薬 | 灰汁 | 黄色 | |
藍草 | 解毒剤 | 発酵 | 縹色 | 今の青 |
紫根 | 美肌剤 | 灰汁 酢 | 紫色 |
「色・彩色の日本史」
東洋医学の漢方の処方箋で、
根や葉などを煎じた色汁及びそれを濾す際に使用した、
灰汁で晒した布袋から抽出した色汁が
後に染料に転じた感じなのです。
「漢方薬あっての草木染め。」
良薬、口に苦く、体に良くって、更に、布に、優しいって感じ。
媒染剤は色を定着させたり、より良い色を出す為のものです。
続く。
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