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2006年5月21日 (日)

海外の紫色事情 紫貝 13

 海外の 「紫」 色事情はどの様だったのかと云いますと、
 私ども全く分かりません。
 そこで長崎盛輝さんの 「色・彩飾の日本史」 のお力をお借りすると、
 『西洋では古くから紫が珍重されたが、
 その染料は東洋の紫根と違って、
 地中海でとれる紫貝の腸からとったもので、
 それで染めた紫がいわゆる貝紫である。 中略
 その美しさと耐久力は沿岸諸国で高評価されたが、
 紫の染料一グラムを得るのに、
 約八百六十個の貝を要したというから、
 その染色は最高の値段だったに違いない。』 
 又、紫貝は 『プルプラ・ヘマストマと呼ばれるもの 中略
 (腸)汁は日光にさらすと鮮やかな黄色になり、
 後に緑青色に、やがて紫色に変わる。』 とあります。
 その紫色の服は国王と法王のみお召しになれるとの事です。
 そんな感じで、海外では紫は評価されていたみたいです。
 本物を見た事がありませんので、何ともいやはやですが、
 サンプル色では、赤味がある紫色です。
 3色に変化するとはとても不気味。
 所を変えて、我が国、日本。
 ここからの展開は、
 「紫」 色に対するZIPANGU的講釈の始まり・始まりと
 相成る訳ですが、次回に。 続く。

★ 今日は、「浅草三社祭」 の本宮です。
 この時期日本は全国的に 「お祭り」。
 祭りときたら 「お祭り騒ぎ」。
 袖摺り合うも多少の 「緑」 でなく 「縁」。
 子供御輿もかわゆいけれど、大人御輿はカッコイイ。
 お天気も良い事ですし、東京近郊の方は浅草にお出かけ下さい。
 大の大人の 「御神輿姿」 には、きっと心が動かされますよ。

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