紫色の服色 推古天皇 64
今の世の様に年毎・季節毎に変化するトレンドカラー?と違い、
一条天皇の時代で初めて前回の服色が変わったのです。
その間、トップの座を他の色に譲らなかった 「紫色」。
「紫色」 に関しては、603年の冠(帽子)位十二階制定に於いて、
冠(帽子)の縁飾り刺繍糸の色として登場します。
紫 青 赤 黄 白 黒 の順序と云う事になっています。
「紫色」 の記述は、
日本書紀、推古天皇16年(608年) に
「衣服皆用錦紫繍織及五色綾色」とあるそうです。
関根正直さんは、
『十六年の処とは、六月唐客を朝廷に召されたる時の、
太子以下諸王臣の服装をさせるにて、服色皆用冠色とあり、
又十九年(611年)五月薬猟の条にも、
是日諸王服色皆随冠色とあれば、官服の色の定制も、
亦これに準じて知らるる也。』
と語っておられます。
これに従えば、
「紫色」 は約390年程ナンバーワンを死守した事になります。
と云うよりもっともっと続くのです。 「続 平安朝衣装」 で。
現在の、シーズン毎に変わるトレンドカラー?と
訳が違い過ぎませんでしょうか? 続く。
注意 あくまでも男性のトレンドカラーのお話です。
女性の服色は、この限りにありません。
ゆめゆめ (努々) 女性の方々はご心配なさらないで下さい。
しかしながら 「紫色」 は女性にとっても、
一番お召しになりたい服色だった事には
全く変わりありません。
次回からは 「日本の色の誕生」 になります。
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