貴人も庶民も白妙の衣と赤裳 61
更に、万葉集です。 枕詞と云えば、
「たらちねの」 の母。 「しろたへの」 の白。
白妙 (栲) と来たら白い布と真白き冨士。
月草に 衣ぞ染むる 君がため 斑の衣 摺らむと思ひて
月草に 衣色どり 摺らめども うつろふ色と 言ふが苦しさ
月草に 衣は摺らむ 朝露に 濡れての後は うつろひぬとも
朝霧に 濡れにし衣 干さずして 独りや君が 山道越ゆらむ
引馬野に にほふ榛原 入り乱り 衣にほはせ 旅のしるしに
いざ子ども 香椎の潟に 白妙の 袖さえ濡れて 朝菜摘みてむ
藤白の 御坂を越ゆと 白妙の 我が衣手は 濡れにけるかも
白い布だから、すぐ色んな 「色」 に染まってしまいます。
おしゃれな白いパンツも山道ですべって転んで、茶色や緑。
お洗濯、ブリーチアウト、又 「白」 に。
こころねも、RGB、三原色、まぜまぜすれば、白色に。
いけません、CMYK、三原色、おなかのなかの、黒色は。 続く。
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