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2006年4月17日 (月)

絹以前の事 白妙 60

 『古語の衣装の地質を、
  和妙(にぎたへ)・荒妙(あらたへ)などいへり。
  妙は借字にて、拷(たぐ)のことを「タヘ」ともいへるなり。
  拷は楮(こうぞ)ノ木にて、この樹皮の繊維にて織りたる布を、
  ニギタといふ。
  一説に拷を又カウゾとも云ふは、神衣(かみそ)の義にて、
  白拷(しろたへ)の衣は、神の衣に製(つく)る故に、
  神衣(かうそ)の樹と称せしなりと云ふ。
  木綿(ゆふ)といへるも亦同じ。
  拷の繊維を能く洗ひ晒して白くしたるを、
  白妙(しろたへ)とも白木綿(しらゆふ)とも称せしなり。
  荒妙の荒も借字にて、実は粗の義なり。
  麻の皮の繊維を以て目を粗く織りたるものを云う。
  元来「タヘ」とは拷の事なりしが、
  広義には麻布をも、苧(お(ラミー))をも、
  後には帛(はく)をも皆「タヘ」といへり。』

 昔、むかしは、一万円札の原料が服の素材だったんです。
 中学一年生時代の古文の教科書で登場する、万葉集。
 「春過ぎて 夏来たるらし 白妙(拷)の 衣ほしたり 天の香具山」
 女帝 持統天皇(645~702年) 作との事を、
 ちらっとでも頭を過(よ)ぎりませんでしたかしらん  続く。

 『』 は、「重修 装束図解 服制通史」 関根正直氏

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