漏刻(水時計)の飛鳥時代 56
天智天皇がお作りになったと云われている 「漏刻 (水時計)」。
時を刻(きざ)む水時計。
この時は、SEIKOもローレックスもタグホイヤーもありません。
ましてや、日めくり・月めくりカレンダーなど到底・・・。
更に釦を押せば目的地を教えてくれるカーナビゲーションも。
方位・方角、時・日・月・年の認識において、
彼ら・彼女らは 「自然」の現象から察知せざるを得ませんでした。
方位・方角は、 | 「夜の星空」。 |
時・日・月・年は、 | 「月の光と形」。 |
キトラ古墳の壁画にはちゃーんと星座が描かれています。
今の東京の空では見えませんが晴れた夜には、
宝石の様な色取り取りの星々の中にあって、
一際大きいお星様の「月」が満天に
存在していたのだろうと予想できます。
それを眺めて今日は何日と。
月が出ないのは、 | 朔日で | 一日。 |
上弦の月は、 | 七日。 | |
満月は、 | 十五日。 |
ってな感じで。
ちょいと心配は、雨が降ったらどうしましょう。 続く。
☆ 漏刻(水時計)とは、穴を開けた壺に 「水」 を入れ、別の水を
受ける壺に流れ出た水分量で時を計測したもの。水が溢れた
り、無くならない様に交代で見続けていた方は大変でした。
暦のお話しは 「具注暦 曜日の順序」 をご覧下さい。
☆ 奈良文化財研究所 第七話 「キトラ古墳アニメーション」 で
壁画の宿星図を確認できます。 SITEの左下です。
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