日本の色の誕生 1
ここからは、いろ (色) についてのお話です。
色につきましては、色んなお方が色々研究されておられます。
ここでは、学問的には決して追求いたしませんし、
とってもその様な大それた事なんぞ考えていませんし、
できもしません。
ここでは、普段私どもが、服を作成する際に感じたり、
言い争ったり、納得しあったりした事を、
まとめて整理整頓して日本文化の色の感性を再確認し、
新たな発想を生む為の一助にしたいと思っています。
言語としての色の誕生。
おおよそ、わたくしたちは意思疎通を図る方法として、
身振り ・手振り ・顔振り (表情) を除いて、
「詞」 を以てしか方法がありません。
色に関する日本語はどの様にスタートしたのでしょうか?
長崎盛輝氏の「色・彩飾の日本史」に依りますと、
『農耕の共同生活に移ると、言語の発達とともに色彩語が生まれ、
初めに、明 ・顕 ・漠 ・暗をさす、「あか」 「しろ」 「あお」 「くろ」
の名があらわれ、それが、いつしか、色合い・明暗をさす名として
用いられるようになった。』 と述べられています。
次回から、実際はどんな感じであったのか
イメージしながら検証したいと思います。
少しだけ、おつき合い下さい。 続く。
☆ 「日本の色(伝統色)見本」 は、こちらでご覧下さい。
★ お時間が無く端折って、「日本の色 (伝統色) の歴史」 を
確認されたい皆様へ。 下記リンク先をご覧下さい。
太古の色感性 | ⇒ | 「日本の色の誕生 2」 |
自然の色感覚 | ⇒ | 「日本の色の誕生 3」 |
自然色を全色フォロー | ⇒ | 「白・黒・赤・青で全色です」 |
虹色の配色は?虹配色 | ⇒ | 「虹は七色ではなかった?」 |
言葉と色観念のニュアンス | ⇒ | 「言葉は文化 お母さん」 |
「あお」 の色観念 | ⇒ | 「縹 時・女心の移ろい」 |
「あか」 の色観念 | ⇒ | 「蜜柑の黄橙~夕日の赤」 |
日本の色 (伝統色) 「紫」 | ⇒ | 「高貴(あて)なる紫色」 |
陰陽五行色(カラー) | ⇒ | 「陰陽五行説の色々」 |
紫は男性 赤は女性 | ⇒ | 「虹の配色への悪戯」 |
紫は男 赤は女 人間模様 | ⇒ | 「紫色と赤色は仲良し色に」 |
紫色への思い入れ | ⇒ | 「紫色に対するイメージ」 |
めらめら燃え盛る赤色 | ⇒ | 「原始、色は、赤だった?」 |
原始太陽と赤色 | ⇒ | 「天照大神を模した天子の赤」 |
波長の長さ 短い紫 長い赤 | ⇒ | 「可視光線 波長の長い赤」 |
顔料の色々 奈良朝で出揃う | ⇒ | 「顔料 卑弥呼の化粧品」 |
染料の原初は漢方薬 | ⇒ | 「漢方薬と染料はお友達」 |
日本の色は草木染め | ⇒ | 「草木染め 色の優しさ」 |
自然の緑色 緑は背景補色 | ⇒ | 「樹 ・木の葉の緑色」 |
頬(ほほ) ほんのり桜色 | ⇒ | 「弥生三月 桜色に挑む」 |
日本の色 (伝統色) 藍色 | ⇒ | 「藍染めの瓶覗色」 |
日本の色 赤色の原初 | ⇒ | 「一斤染と紅色の違い過ぎ」 |
お洒落な命名は植物から | ⇒ | 「植物名が色名の重色目」 |
日本の色 (伝統色) の感性 | ⇒ | 「癒される色々」 |
日本の色 (伝統色) の感覚 | ⇒ | 「美しい色々」 |
日本の色(伝統色)の自然風景 | ⇒ | 「素敵な色々」 |
太古から奈良朝 赤色系の色 | ⇒ | 「緋・赤 茜 蘇比 紅 蘇芳」 |
太古から奈良朝 黄色系の色 | ⇒ | 「黄丹 刈安 黄檗 支子 櫨 桑」 |
太古から奈良朝 青色系の色 | ⇒ | 「緑 縹 紺 藍色 紫 滅紫 葡萄」 |
太古から奈良朝 黒色系の色 | ⇒ | 「黄橡 胡桃 柴染 橡染 榛染」 |
奈良・平安時代の位階服色 | ⇒ | 「衣服令 延喜式の位階服色」 |
平安時代の差異表示色 | ⇒ | 「黄櫨染 麹塵 赤色 淡色 退紅」 |
太古から奈良朝 顔料色 | ⇒ | 「鉛丹 白緑 緑青 群青 臙脂」 |
平安後期から室町時代の新色 | ⇒ | 「柿衣 褐色 猩々緋 鳥子 煤竹」 |
江戸時代の四十八茶 | ⇒ | 「江戸の流行色 茶色」 |
江戸時代の百鼠 | ⇒ | 「江戸の流行色 鼠色」 |
江戸時代の藍染め | ⇒ | 「江戸の流行色 青・紫色」 |
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