インナーウェアーの考察 38
「十二単のアイテムと十二単の完成図」 の頁を
開いて下さいますと、よーく分かります。
トップから。十二単の場合は、
ハーフジャケット (唐衣) の下のお召しものは
全てインナーになります。
唐衣をお召しになっていない場合は、
ガウン一(表着)の下のお召しものがインナーです。
故にガウン三は、(五枚で五衣(いつつぎぬ))は
「袿(うちき)」と云われていました。
要するに内着でインナーです。
しかしなのです、吝か表着をおめしでなく、
五衣のみの着用のケースは、
五枚の内一番上に羽織っている袿・内着 (インナー) が
アウターになりその下がみんなインナーになります。
もうお分かり頂けたと思いますが、
一番上に 「見える」 服以外は全部インナーウェアーなのです。
次にボトム、「紅の下褌・紅袴? 22」 で
紅の下褌のお話しをしました。
正直さんは 「アンダーウェアー (下着) を衆目に晒す奇現象」
とお書きなっていました。
殿方は表袴の中に更に、
束帯時には「赤大口の袴」 (但し、白装束の際は白の平絹)
束帯時でない場合は 「小口袴」
(表袴と形は同じくやや小振りとの事。) を着用していた様です。
この時代(とき)も男性の方々は 「寒がり」 だったのかしらん?
(何と夏も二枚履いていたそうです。?) 続く。
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