美夜受比売と日本武尊 34
前三回に渡りお話ししました如く、
ファッションリーダー的存在のお洒落なお二人。
大胆不敵・豪放磊落・天真爛漫な立ち居振る舞い。
柔な「男の子・お父さん・殿方」から力強い「男性」まで
「何するものぞ。」との、素敵でお洒落な心意気。
この気構えには、さすが「原始太陽」です。
杉本苑子さんは 『女性はどう学んできたか』 で、
こんな風に述べておられます。
女性特有の「セイリ」現象について。
『古代はね、平安朝よりも 中略 はるかに健全でしたよ。』
「古事記」の、
日本武尊(やまとたける)と美夜受比売(みやずひめ)のお話しを
引用され、
久方ぶりのお二人の逢瀬の時、
たまさか「間」が悪く?
美夜受比売におかれましては「月」のものがお邪魔様?
日本武尊さん said
『華奢(きゃしゃ)な君のスタイル、
ほっそりした君の腕を枕にして、 中略
君のドレスの裾にお月様が見える。 中略 残念』
美夜受比売さん said
彼女は平然と、『あなたのおもどりを日ごと月ごと、
首をながくして待っていたので、
ドレスの裾にまで月が出てしまったのよ』
美夜受比売のお見(美)事な切り返し。何と素敵でお洒落。続く。
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