正倉院(八橋蒔絵螺鈿硯箱)14
「買物申請帳」 には、鏡の他に「香木」 (沈香(じんこう)等)
が書いてありますが 「お香」 につきましては別の機会に。
正倉院の頁の宝物検索 「鏡」 でご覧になった方は
もう知っておられると思いますが、ご覧になっていない方に。
鏡の裏 (背面) の装飾がこりゃ又凄いのです。
螺鈿 (らでん)・琥珀 (こはく)・ラピスラズリ・トルコ石を
鏤 (ちりば) め花鳥文様をこさえているのです。
かと思うと今度は黒漆を塗った上に金と銀の薄い板で
花鳥文様を表している鏡があるのです。
「八橋蒔絵螺鈿硯箱」 をお作りになった
雁金屋の尾形光琳さんはご覧になっていたのかしらん?
ラピスラズリ・トルコ石は輸入物ですし、
東大寺の大仏開眼供養にはインド僧・唐僧を招く等と云う、
とても国際的な日本。大海原を船で・「絹の道」をラクダに乗って、
日本はシルクロードの最終地。(何かNHKっぽい?)
飛行機が有るわけじゃないし、
とてつもない時間を費やしたと思われがちですが、
「その時」 はそれが 「当たり前」、
その時空にお暮らしになっておられた皆さんは、
何も不自然にお考えになられなかった思うのです。
要らぬ心配ですね。 続く。
☆ 雁金屋の尾形光琳の
「東山の衣装競べ (比べ)」 のお話しはこちらに。
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