奈良朝の服(襟が左前) 18
「襟が左前」 のお話しのつづきです。
(決して何かが左巻きではありません。)
今の世は、メンズのジャケットは襟左前 (右ボタン)、
レディースが襟右前 (左ボタン) になっています。
パンツ (下着でない) の前ファスナーはメンズは
右手で開け閉め可能ですが、レディースは
左手でないと動かせません。
(但しデニムパンツのレディースは男物仕立てあり。)
概して日本人の方々は右利きが多いですから
女性の方は左手でボタン・ファスナーを
処理しなくてはいけない事となりたいへんと思うのですが、
この世に生まれて何にも疑問を持たず
日常になっていましたので、違和は無い様子の様?
サンスポーの女性は、ラッキー。
そう云えば戦前
(イラク戦争ではありません。第二次世界大戦です。)
のサンスポーの女性に 「お茶碗は左・箸は右」 と
親御さんがお育てになったみたいに聞いていますが、
左利きでお生まれになった方にはイイ迷惑・・・。
その様に過ごされたお方のお話では、
「私は、両刀遣いよ?」 なんて。
「着物」 の合わせは男女共に今の世でも
襟(衽)が左前になっていて、文化は継承されています。
(襟がない服がありますので、
ご自分の右手側の身頃が右身頃・左手側が左身頃です。
故に、襟左前は右身頃の上に左身頃が重なる状態です。) 続く。
☆「日本の美・三千年の輝き」の題で日本から散逸した
「美しく・素敵」 なものが東京都美術館で昨日から開催中、
お時間のある方は・・・。
懐月堂安度の立姿美人図や伊藤若冲の月下白梅図 等々。
| 固定リンク
コメント