みやびと服(十二単) 63
藤原道長さん (966~1027年) の
「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の
欠けたることも なしと思へば」 と
大宴会に集まった方々がこの歌を吟じた (大合唱) のは、
1018年 10月の 「十六夜」 だったと云う事が、
藤原実資さん(957~1046年)の 「小右記」 を以てして
分かっています。
(ここは、永井路子さんの 「この世をば」 での文脈です。)
(実資さんのブログ(備忘録日記)のお陰で、
道長さんの 「歌」 の存在と月日が分かっちゃうなんて。
とっても、感謝しまーす。)
なぜか道長さんをお嫌いな (と思われる) 永井路子さん。
「この初冬の 『十六夜』 以後落ち目の三度笠・・・云々。」 と
道長さんをしっかり、くさしておられます。
永井様、後の世にお生まれになり
「過ぎ去りし歴史の結果」 をお知りになって
それをフィクションの名を借り、
「歴史小説」 をお書き遊ばれるんですから後付はちょいとズル。
でもそれ以前の時代の筆さばきはお見事。
その時点の道長さんは、十中八九、未だ、ご子息の頼通さん
及びご血縁の方々の 「お幸せ」 を乞い願い、
支援・画策なさっておられました。
その大合唱の後、約10年この世に生存されました。 続く。
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